400年の歴史を誇る、ドイツの名門中の名門 ターニッシュ家。


ターニッシュ家が造る ベルンカステラー・ドクトール は、英国王エドワード７世もお気に入りだったことで有名な、大変高貴なワインです。


このワインの名前にも入っている 「ドクトール」 は、ベルンカステル村の後方に位置し、 ドイツの中でも有数の著名な畑の名前 で、畑全体が南南西向きの傾斜地にあり、中位の深さの岩状のローム質、乾燥した粘土質片岩の土壌から形成されています。


一日を通じて最適の日射を得ることができるこの畑には、樹齢80年以上のブドウの樹が植えられ、フルボディでスパイシーなワインを産みだす 超一級のブドウ が育っていくのです！



そもそもドクトールとはドクター、医者を意味する言葉ですが、その名の由来にはこんな伝説がありました。


14世紀、トリーアのクーアフュルスト（選帝侯）であるボエモン2世が、ランツフート城滞在時に高熱を伴う病にかかってしまい、その病を治癒できる医者は誰一人としておらず、どの薬も効かないような状況でした。


しかし自身が所有している、小樽に入った最上質のワインが最良の薬であると言われ、これを飲んだところボエモン2世は完全に回復したのだとか。


彼はワイン生産者を招集すると、その礼を述べ名誉を表彰し葡萄畑を贈呈、その畑がベルンカステラー・ドクトールと名づけられたのだとか。



ターニッシュ家ではブドウの栽培において、 環境保全 に重点を置いており、ドクトールをはじめ 多くの銘醸畑を所有 していますが、これらの大部分で農薬や除草剤、殺虫剤、化学肥料を使用していません。


粘板岩を圧迫してしまう大型重機は使用せずにほぼ全て手作業で行われ、その取り組みはセラーにも採用され、人工酵素、業務用洗浄剤は一切使用せず、亜硫酸塩の使用も最小限に留めています。


収穫では低収量に注意を払い、生理的熟度のみが完全に熟したアロマと風味を保証すると考え、高品質のワインを造り出しているのです。



醸造は350年以上の歴史を持つ、伝統的な 「ドクトールセラー」 で醸造されています。


このセラーは畑の下岩を掘削して造られ湿度は一定、温度は特別なワインの熟成と保存に理想的な、 8～9度 に年間を通じて保たれています。


ドクトールセラーでは、1950年末に隠されていたボトルが再発見され大注目を浴び、いくつかのオークションにおいて、これらのお宝ワインには破格値がつけられました。


セラーの銅製ドアには手細工が施され、それはドクトールの伝説を語り、多くの絵が彫られていることで知られています。

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