海側からミュスカデのペイ・ナンテ地区、アンジュ＆ソミュール地区と続き、よりロワール河の上流に位置するトゥーレーヌ地区。


この地域の赤ワインといえばカベルネ・フランを使ったものが有名ですが、その中でも最も有名なのがシノンという地区。近隣のブルグイユと同様にカベルネ・フランを使った赤ワインの銘醸地です。


そのシノンの中でもトップに君臨する生産者が、今回ご案内するシャルル・ジョゲ！


シャルル・ジョゲは、元々はパリで芸術を志していたものの、父の死に際し家業を引き継ぐ形でシノンの畑を相続。1957年に自らの名を冠したドメーヌを設立しました。


元々がこだわりの強い性格だったのか、これまでの大量生産→ネゴシアンに売却という流れを止め、少量高品質の路線に変更。


シノンの中でも区画毎のブドウ収穫にこだわり、当時のロワールでは珍しいブルゴーニュスタイルにこだわった生産者でもあります。


シャルル・ジョゲ自身は1997年に、芸術の道に戻るため引退していますが、その後も彼の意志は引き継がれ、ドメーヌの名声は完全に受け継がれています！


以前から除草剤の使用は殆どなかったが、2008年からは完全にビオロジックに転換。シノンのテロワールが持つポテンシャルを最大限に発揮すべく、今も進化を続けています！


そんなシャルル・ジョゲのワインは、フランス全土の星付きレストランでオンリストされているのですが、最近日本への輸入量は少ないようで、あまり取扱店も多くありません。


カベルネ・フランというと、ピーマンのような香りが苦手な方も多いと思いますが、今回入荷したワインをテイスティングしてみると・・・


「色は深みのあるガーネット。タバコや紅茶の茶葉、ナツメグなどのスパイスなどの香りと奥にはわずかに熟し始めた香りが出てきています。ワインはバランスよく凝縮した味わい。タンニンが優しいのでワインに堅さは感じられません。カベルネ・フランにありがちな強いピーマン香は殆ど無く、ビオロジックによる優しさとテロワールをよく反映した素朴さが感じられます。」


と、青臭さは殆ど無く（フランの特徴なので、皆無ではありませんが）、果実の完熟感を感じられる、流石と言えるクオリティに仕上がっています！


今回、少量ずつの入荷となりますが、当店にも久々に入ってきたシャルル・ジョゲ！

カベルネ・フランの青臭さが苦手という方にも、是非一度試して頂きたい、最高品質のシノンです！

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