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最寄り駅のサン・ボニファッチョ駅から車で10分ほどのところにイナマのワイナリーがあります。フォスカリーノの畑は更に上った丘陵地帯にあり、畑からからはソアーヴェ地区一帯が見下ろせる最高の立地!
フォスカリーノの畑は、 「ペルゴラ」という伝統的な棚仕立て が用いられ、これは日本の食用ブドウの仕立て方と同じです。
ペルゴラ仕立ては、剪定が複雑で、さらに機械による収穫ができないため、一つ一つ手で収穫しなければなりません。多大な労力が必要となりますが、
高品質なブドウが育ち、素晴らしい品質のワインを実現させるのです!
最上級の畑と言われるフォスカリーノは、イナマの他にアンセルミとジー二の3社が所有していますが、中でも 最も標高が高い最良の畑を所有していることがイナマの強み!
写真の丘陵地帯がソアヴェ・クラシコのエリアで、下に広がる平野がソアーヴェ人気により拡大したエリアなのですが、クラシコエリアとの標高・地形の差は歴然。
おまけに ソアヴェ・クラシコの土壌は火山性土壌で、畑にはプツプツと穴の開いた溶岩がゴロゴロ転がっています。
ソアーヴェに使用される品種はガルガーネガ種ですが、このガルガーネガ種と特徴的な火山性土壌とには、2000年以上前から続く深い関係があるんだそうです。
~生産者の話の抜粋~
火山性土壌はイタリアの南部で見られる土壌で、北部ではソアーヴェ・クラシコ地域でしか見つけるとこはできません。 火山性土壌から造られるワインには、ミネラルやフラワリーな香り をもちます。 古代ローマ人はこの現象を知っていて、ソアーヴェ・クラシコに辿り着いた古代ローマ人は、南部カンパーニャ州で栽培されていたグレカニコを植えたのです。 このグレカニコが訛ってガルガーネガに変換されたので、もともとは同一の品種。つまりは、 ガルガーネガがこの火山性土壌のソアーヴェ・クラシコに適している ことを証明しています。 私たちのソアーヴェ・クラシコは、 2000年以上前に残してくれた先祖の遺産と歴史、そして文化を感じることができる、極めて特別なワイン なのです。 |
そして待ちに待ったテイスティング!今回は、白ワイン3種類と赤ワイン1種類をテイスティングさせて頂きました。
ヴァン・ソアーヴェ
イナマのソアーヴェの中で、最もベーシックなタイプ。
ステンレスタンクで発酵熟成をしたものですが、ソアーヴェ・クラシコのテロワールの特徴であるカモミールやアイリスといった花の香りとミネラルが感じられます。 果実のピュアな味わいが心地よい、バランスのとれたタイプ です。
ヴィニエート・デュ・ロト ソアーヴェ・クラシコ
フォルカリーノの畑の中でも「ロト」と呼ばれる特別な区画で造られる力強いソアーヴェ・クラシコ。
フォスカリーノよりも新樽比率が高く、香りにはハッキリとしたバニラ香と凝縮した果実味、そしてクリーミーな口当たり。 濃厚な味わいに、思わずムルソー?と思ってしまうくらいの力強さ があります。
ヴルカイア ソーヴィニヨン・デル・ヴェネト
ソアーヴェ地区なのにソーヴィニヨン・ブラン?と思ってしまいますが、実はイナマが一番最初に瓶詰めしたのは、ソアーヴェ・クラシコではなく、このソーヴィニヨン・ブランでした。
驚いたのはその味わい! 一般的にイメージされるソーヴィニヨン・ブランとは全く異なるキャラクターを持っているんです。
香りには、ソーヴィニヨン・ブランの特徴である青草の香りは殆どしません。パイナップルやパッションフルーツのような熟した果実と豊かなミネラル香が広がり、味わいも凝縮した果実味が感じられます。あくまでも ソアーヴェのテロワールを表現したソーヴィニヨン・ブラン なのです。
ブラディジズモ ヴェネト・ロッソ
イナマが最初に造った赤ワインは、ソアーヴェ地区にほど近い、ヴァルポリチェッラ地区のアマローネではなく、カベルネ・ソーヴィニヨンとカルメネーレのワインでした。この地域の造り手ならば知名度の高いアマローネを造るところ、イナマはボルドー品種にこだわったのです。
その理由はフォスカリーノからほど近い、「コッリ・ベリチ」という畑を購入したことによります。コッリ・ベリチは、もともとテーブルワインが量産されていた、誰も見向きもしない土地でした。しかし、イナマはその土地がボルドー品種の栽培に向いていることに着目します。
のちに、カルメネーレ100%で造られた「カルメネーレ・ピゥ」をリリースすると、その品質の高さから 「ヨーロッパ最上のカルメネーレ 」 と称賛されるまでに。遂には イナマだけが単独で名乗れるDOC「コッリ・ベリチ カルメネーレ リゼルヴァ」 が認定されてしまったんです!
その前進となるこのワインは、日照量の多い気候で育ったブドウで、黒系果実の豊かなアロマ、そして酸とタンニンがやわらかく、滑らかな口当たりに仕上がっています。
今回の訪問で感じたことは、樽熟成・樽発酵のソアーヴェ・クラシコや、ソアーヴェ地区では異色なソーヴィニヨン・ブランやカルメネーレワインの開発など、革新的な発想で有名になったイナマですが、彼らが最も重要視していたことは、
誰よりも真摯にテロワールを見つめ、テロワールを最大限に表現するワイン造り!
だったのです!ソアーヴェ地区のテロワールを、肌でも、舌でも感じることができた貴重な体験となりました。
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