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「新潟をワイン産地にする」を目標にカーブドッチワイナリーが「ワイナリー経営塾」を開講したのが2005年頃。
ワイン造りの経験がまったく無くてもワインが大好きな人を募集し、畑の管理、醸造技術、販売等を1年間に渡り学びます。
そのカーブドッチを“親”として2019年現在、4軒の“子供達”が誕生しました。
2006年、長男「フェルミエ」誕生。
2011年、次男「ドメーヌ・ショオ」誕生。
2013年、三男「カンティーナ・ジーオセット」誕生。
2015年、四男「ルサンクワイナリー」誕生。
紹介するのは四男、末っ子の「ルサンクワイナリー」です。
●醸造家:阿部 隆史
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ルサンク(Le CINQ)のCINQはフランス語で数字の「5」という意味で、新潟ワインコースト5番目のワイナリーを意味します。
代表及び醸造家である阿部さんは、元々はIT業界に勤めていましたが、「何か違う、新しい事にチャレンジしてみたい」と考えていた所、フランス・ブルゴーニュ地方の1本の白ワインに出会い、いつしか自分の手でこんなワインを醸してみたいと 願うようになったそうです。
その後、いくつかのワイナリーにてブドウ栽培や収穫の手伝いをしたり、農業短大の就農準備研修コースなどに参加し農業のイロハを学び準備をしていました。
そんな中2013年10月、新潟ワインコーストで開催されるワインフェスタに訪れた際、カーブドッチが募集しているワイナリー経営塾の話を伺い、結果めでたく入塾が決定、2014年正月から研修がスタート、2015年6月には自身のワイナリーでの果実酒醸造免許の許可が下りました。
「トラディショナルでエレガント」をモットーに、テロワールや品種の特徴を素直に生かした、香り高くやさしい味わいのきれいなワインを理想とし、阿部さんの醸造家としての人生がスタートしました。
●ワインのスタイル
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新潟市は8000年も続いた砂の堆積により、約40メートルにも及ぶ砂丘列を形成、海に近い砂地という立地から、欧州に似たテロワールが期待できる!という事からブドウ栽培にも欧州系品種を育成しています。
ワイン用に栽培・育成するブドウは、ワイン醸造に適する品質になるには最低3年はかかると言われています。2019年現時点では、契約農家からの買い付けブドウを用いて醸造していますが、近い将来、自社畑のブドウで造ったワインが飲めるのも、そう遠くはないですね。
ワイナリーでは、ほぼ全てのラインナップを試飲する事が出来ます。
第一印象は、「素晴らしく綺麗な造り」
ブドウ品種の特性を素直に、ストレスをかけずに造られたと思われる味わいは、新潟砂丘地のテロワールを生かした塩味と酸が感じられ、新潟の魚介類などの料理とも相性はバッチリです。
第二の人生を歩み始めた阿部さん、新たな一歩を踏み出す人にそっと勇気を与えるような素直な造り手です。