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ワイン名 | Schilcher Klassik / Langmann |
ワイン種別 | ロゼ |
ブドウ品種 | ブラウアー・ヴィルトバッハー |
生産者 | ラングマン |
生産地など | オーストリア |
原産地呼称 | ヴェストシュタイヤーマルク |
その他備考 |
近年熱い注目を集めるオーストリアですが、この国の個性派ワイン 「シルヒャー」 をご存知でしょうか?
日本ではほとんど流通していない銘柄なので、飲んだ事がある方は決して多くないと思うのですが、とってもユニークなこのワインは人呼んで…
●「世界一酸っぱいロゼワイン」!
一口飲めばその表現も大いに納得、強烈なまでの酸味が抜群のインパクトを誇るワインで、他では類を見ないまさに独創的スタイル。
ただ酸っぱいだけで終わらないキレのある酸味と、国際的に評価される確かなクオリティを備え、 希少とはいえワイン好きなら一度は飲んでおきたいロゼ なんです!
シルヒャーに使われるのは、 ブラウアー・ヴィルトバッハー という黒ブドウ。
普通に醸造すれば、長期熟成向きの赤ワインとなるブドウなのですが、シルヒャーでは敢えて未熟なうちに収穫する事で、ブドウに蓄えられた豊富な酸を活かしています。
産地は ヴェストシュタイヤーマルク、 地中海性気候の影響を受けるオーストリア最南端の地で、日本と似た温暖・湿潤な環境なんだとか。
とはいえ標高は高く、緯度はブルゴーニュ南部とほぼ同等で、畑の多くが山の急斜面に造られています。
シルヒャーの唯一無二と言える個性は、こういった様々な要因が重なり合って誕生し、シュタイヤーマルクで長きにわたり、村人たちを中心にひっそりと愛されてきたのです。
ところが近年、シルヒャーの素晴らしさが次第に知れ渡るようになり、ついには原産地呼称 「DACシルヒャーランド」 の誕生が決定!
かつて地元の知られざる銘酒であったシルヒャーは、オーストリアのワイン法を変えるほどにまで影響力を強め、今や世界が注目するワインへと変貌を遂げつつあります。
内容も話題性もインパクト抜群のシルヒャーですが、何しろ国内では珍しいワインのため、ドラジェのソムリエ達でさえ未経験の者ばかり。
酸っぱい酸っぱいと聞いてはいたものの、 果たしてどれくらい酸っぱいのか、 試しに1本開けてみたところ…
■テイスティングコメント
外観は輝きのある淡いオレンジがかったピンク色。香りは小粒な赤系果実、フレッシュなアセロラやスグリ、鼻に抜けるようなメントールの香り、わずかに白コショウのようなスパイシーな香りも感じられます。ロゼの中でもタンニンは少なくなめらかな印象、世界一酸っぱいという肩書きの通り、はっきりとしたシャープな酸味が際立っています。アフターにも酸の印象が残り、ミネラリーな余韻と共に長く続く、シャープでドライな味わいのロゼワインです。
とにかく刺激的ながら爽快な酸は、 一度は飲んでみる価値あり!
暑い時期には よ~く冷やしてとびっきり爽快 に、寒い時期でも鍋料理と合わせて相性抜群、ユニークな個性をいろいろ楽しめそうなロゼでした!
そして今回ご案内するシルヒャーを造るのは、この地で1700年代から続く 「ラングマン」 なのですが、実はこのワイナリーが…
●シルヒャーで最も名を馳せ、シルヒャーの代表的な生産者として知られる造り手!
先祖代々シルヒャーを造り続け、今も生産量のほとんどがシルヒャーであり、 スパークリングのゼクト から 畑名入りの上級クラス まで、同じシルヒャーでも多様な味わいを表現しています。
今回試飲した「シルヒャー クラシック」は、3つの畑のブレンドで造られるスタンダードクラスですが、シルヒャーの魅力にハマったらぜひ他のキュヴェも試してみてください!
近年大きな注目を集めはじめた、知られざる銘酒「シルヒャー」!
「世界一酸っぱいロゼ」の名に恥じない鮮烈な酸味、シルヒャーの第一人者が造る、酸っぱくも美味しい新体験を味わってください!
●スパークリングの「シルヒャー・ゼクト」はこちら
●単一畑キュヴェ「シルヒャー・ホッホグレイル」はこちら