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ワイン名 | Toscana Soldera / Case Basse (Gianfranco Soldera) |
ワイン種別 | 赤 |
ブドウ品種 | サンジョヴェーゼ |
生産者 | カーゼ・バッセ |
生産地など | イタリア トスカーナ |
原産地呼称 | IGTトスカーナ |
その他備考 |
2019年2月16日朝、「カーゼ・バッセ」の当主ジャンフランコ・ソルデーラ氏が死去。
偉大な造り手のあまりにも突然の訃報は、ワイン界に衝撃と悲しみが広がっています。
ワイン愛好家の方ならば説明するまでもないかと思いますが、カーゼ・バッセは 「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの頂点」「幻のブルネッロ」「イタリアの宝」 と呼ばれる、最高峰のブルネッロ・ディ・モンタルチーノ!
しかし、ソルデーラ氏の妥協を許さない信念がゆえに、ブルネッロの名前を捨ててしまったワインでもあります。
今回はジャンフランコ・ソルデーラ氏の妥協なき魂が生んだ、ブルネッロを名乗らないブルネッロ、
●トスカーナ ソルデーラ 100%サンジョヴェーゼ 2006 カーゼ・バッセ
のご紹介です。
「世界最高のワインを造るため」にイタリア各地の土地を巡ったソルデーラ氏は、1972年カーゼ・バッセ農園に一目惚れし、妻とともにミラノからモンタルチーノにやってきました。
未開墾でブドウ樹も植わっていない畑でしたが、誰の手も借りることなく、ただ独りで畑をつくったといいます。
彼のワイン造りには「~をしない」というフレーズがよく出てくるそうで、 モストの濃縮は行わない、発酵時の温度調整もしない、清澄剤も入れない、フィルタリングもしない、バリックもなし、サンジョヴェーゼ以外のブドウは使わない、他の誰かの畑のブドウも使わない・・・ など。
また、 ソルデーラのワイナリーでテイスティングする時は、絶対に吐き出してはいけない というのも有名な話です。
そんな一切の妥協を許さいないソルデーラですが、もっとも強いこだわりが、 「100%サンジョヴェーゼ」 であること。
ブルネッロは、ワイン法でサンジョヴェーゼ100%で造ることが義務付けられているため、当たり前のように思われるかもしれませんが、実はブルネッロ協会内でも100%ルールについて意見が分かれていました。
そんな中で起こったのが「ブルネッロ・スキャンダル」です。一部のワイナリーがサンジョヴェーゼ以外のブドウをブレンドし、それをブルネッロとしてリリースしていた事が発覚。この辺りから、ソルデーラ氏とブルネッロ協会との間に亀裂が入りはじめてしまうのです。
そしてそれが決定的となったのが、2012年のカーゼ・バッセワイン流出事件です。
元従業員が、熟成中だった2007~2010年のワインが入った樽の栓を抜いてしまうという、前代未聞の大事件が起きたのです。当時からカーゼ・バッセは超高値で取引されていましたので、被害額は尋常ではなく、その額は日本円で6~7億とも言われています。この事件により、 カーゼ・バッセの価格はさらに高騰、市場で殆ど見なくなってしまいました。
この悲劇に対してブルネッロ協会から、他の生産者のワインを譲ってもらってはどうかと提案されたそうですが、それに腹を立てたソルデーラ氏は、その年にブルネッロ協会を脱退してしまいます。
一見、ただの頑固者に思われますが、100%サンジョヴェーゼであることにこだわり、「~をしない」自身のワイン造りに誇りがあったからこそ、ブルネッロ協会の助言は許せなかったのかもしれません。
ラベルに赤字で書かれた 「100%SANGIOVESE」には、そんなソルデーラの強い信念が感じられるんです。
今回ご紹介のワインは、ソルデーラ氏がブルネッロ協会を脱退し、
●初めてブルネッロを名乗らなず「IGTトスカーナ」としてリリースした2006年!
もうお分かりかと思いますが、ただの格下IGTワインではないということ!
誰よりも100%サンジョヴェーゼのブルネッロを愛し、こだわり続けたソルデーラ氏が、どこのブルネッロよりもブルネッロらしいIGTトスカーナワインなんです!!
残念ながら、もう二度と生まれることのないカーゼ・バッセ。価格は更に高騰する事が予想され、市場からもなくなる一方ではございますが・・・ 今回奇跡的に仕入れる事ができました!
ただ、数本のみの限定販売となりますので、ご興味のある方はお早めにお買い求めください!
「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの頂点」と呼ばれる、超希少なカーゼ・バッセが少量ながら入荷決定!!
ブルネッロ協会を脱退して初リリースとなる2006年ヴィンテージ!市場からなくなってしまう前に、お早めのご購入をおすすめします!