25万人分、総数100万以上の数値をインプット

キャロウェイのAIによるフェース設計はこれまで、ロボットが同じような軌道でスイングをして、フェースのさまざまな位置でボールを打ったときのデータを開発に利用してきました。しかし、実際のプレーヤーのスイングでは、クラブやフェースがさまざまな角度から入ってきてボールに当たるため、現実とはかなり異なるデータだったということになります。そこで今回の新製品では、世界中で展開されているキャロウェイのフィッティング施設で得た、25万人分のリアルなスイングデータをインプット。まさに、バーチャルと現実が融合したAI設計に進化したと言うことができます。

5万回もの設計とテストで完成したAiスマートフェース

飛距離アップ、スピンの低減、弾道のバラつきの抑制といった条件のもと、AIはこのリアルなデータを生かしながら、スーパーコンピューター上で5万回もの設計とテストを実施。完成したフェースは、Aiスマートフェースと名づけられました。Aiスマートフェースは、まさに常識を覆す性能を実現しています。どのような打ち方、ヘッドの入り方をしても、フェースのあらゆる部分でマイクロディフレクション（無数のたわみ）を起こすことで、ベストなボールスピード、スピン、方向、打ち出し角となるように補正。ボールはいままで以上に強く、遠くへ飛んでいき、とても狭い範囲に着弾するようになっています。また、このAiスマートフェースの能力によって、フェースのギア効果や高慣性モーメントの効用などは、それほど考慮しなくてよいものに変わりました。

同名のメンズモデルと変わらないヘッド設計

「PARADYM Ai SMOKE MAX D ウィメンズ ドライバー」は、より振り応えを求めている方や、スイングスピード、スキルがある方に向けたモデルとなります。ヘッドはPARADYM Ai SMOKE MAX Dドライバーと同様で、右にボールが行きづらい特性を持つものに設計されているところが最大のポイントです。Aiスマートフェースは、ヒール下側からトウの上部までの、とても広い範囲で効果的に作動するよう設計されていますが、PARADYM Ai SMOKE MAX FAST ウィメンズ ドライバーのものよりは、想定の打点範囲がやや小さくなっています。ソール後方には、PARADYM Ai SMOKE MAX Dドライバーと同じく、約7gのスクリューウェイトを搭載しています。

シャフトには、カスタム向けに用意されているモデルを採用

「PARADYM Ai SMOKE MAX Dウィメンズ ドライバー」のシャフトには、通常、カスタム向けにしか用意されていないTENSEI 45 for Callawayが装着されており、シャフト重さは約46.5g、硬さはR2、シャフト長さは44.5インチとなっています。PARADYM Ai SMOKE MAX FAST ウィメンズ ドライバーと比較すれば、より硬さがあり、クラブ重さも長さもある設定です。ヘッドの設計や特性によりスライスボールは防止しつつ、手加減せずに思い切りスイングしていくことができるモデルになっていると言えます。

前作より軽量化された360°カーボンシャーシも採用

2023年のPARADYMシリーズのドライバーに続き、ヘッドの上側にも下側にもカーボン素材を使用した360°カーボンシャーシも搭載していますが、今回のものはより軽量化も行われています。ヘッドは、体積が460cm2で、フェースからヘッド後部までの長さがあり、構えたときに安心感を持たせてくれる丸い形状となっています。ソール後方には、約7gのスクリューウェイトを搭載。ロフトは10.5度と12.0度の2種類がラインアップされています。