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戦後まもなくの混乱期。会長・李連順が初めてキムチを売ったのは、そんな時代でした。 すでに子供を持つ主婦ゆえに、自分でもできる仕事を…と思いついたのがキムチを漬けること。 見よう見まねで母の味を真似、工夫を凝らした自分の味、それがすべて。 たった500円の資金を持って白菜を仕入れ、漬け込んだキムチを売り歩いた、それが原点です。 根底に流れるのは、半世紀の時を経た今も変わることのない「美味しいと思ってもらえるキムチづくり」の気持ち。 それは我が子に注ぐ愛情にも似て、ゆえに店舗もパッケージもすべて「美しく我が子を装いたい」との想いが溢れます。
白菜、大根、胡瓜に小松菜…。 キムチの素材はほとんどがいたってシンプルな食材。ゆえに大切なのは鮮度と、 季節による素材の持ち味を見極めること。国産の食材とじっくり向き合いながら毎日を過ごすことが、 最適な味わいを引き出すことへとつながります。 一方、味の決め手となる薬念(ヤンニョム)。 唐辛子からニンニク、フルーツ、塩辛まで、選び抜いた素材を使うのは当然のこと。 産地ごとの特色を見極め、よりよい風味を活かすべく組み合わせ調合する、それがほし山流。 さらに味の決め手となるのは塩と水。 天日塩を沖縄の海水で溶解し古式平釜で煮詰めた沖縄の真塩はミネラル豊富でコクをもたらし、 身体に優しいアルカリイオン水でまろやかさを引き出します。
本店を構える京都・洛西は梅津の地。ここを拠点に半世紀、京都で生み育てられるのがほし山のキムチです。 漬物文化の色濃く漂う京都ではぐくまれた味わいは、あっさり味からこってり味まで幅広くニーズに応えるフレキシブルさを身にまとい、 白菜のキムチひとつをとっても、「ギャバキムチ」「あっさり白菜キムチ」「こってり白菜キムチ」「甘辛白菜キムチ」「無添加白菜キムチ」「あっさり辛口白菜キムチ」と種類が揃う豊富さ。 それは、ひとりひとりに好みの味を知って欲しい、食べて欲しいとの願いが形になったものなのです。
何気なく口にするキムチに付加価値を持たせることで、機能性食品にすること。 それもほし山が目指すもののひとつです。すでに商品化されている「ギャバキムチ」はその先駆け的存在。 味わいも高まり、機能性にも優れる、そんなキムチをこれからも作り続けていきたいと考えます。 同時に取り組むのは、調味料や惣菜といったキムチを取り巻く韓国的食品のラインナップ強化。 ひとつひとつ手作りされた惣菜まで、「京アレンジが加えられた韓国の味を食卓にのせてもらえたら…」そう願いながら一歩一歩あゆみを進めているのです。
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