ヴーヴ・ドゥソー訪問記

シャンパーニュ地方の南部「コート・デ・バール」にあるヴーヴ・ドゥソーの醸造所と畑など視察してきました。
今回は、当主のステファンさんがご案内してくださいました。
まずは早速、畑の方へ案内していただきました。
ここは、谷部にあるため天気は良かったのですがとても強風が吹いていました。

ヴーヴ・ドゥソーは、コート・デ・バールのちょうど真ん中あたりに位置しますが、そもそもコート・デ・バールがシャンパーニュ地方の南部なのですぐそこにはシャブリやブルゴーニュがあります。

畑は、15ha強を所有し、土壌はキンメリジャンの石灰が多い、土としてはあまり肥沃ではない土地です。 畑の中に石を積み上げてできた小さな建物のようなものがありました。こちらはぶどう畑で働く人たちの休憩所のようなものだそうです。 また、区画は丘陵の側面にある谷部分に位置しているためとても作業のやりにくい土地だそうです。

ブドウは、ピノ・ノワールは半分以上をしめ、シャルドネが30%ほど、ピノ・ムニエはほんの少しだけ栽培しているそうです。歴史的には昔からずっとピノ・ノワールがある土地だそうです。 樹齢は約50~60年ほどのものが多く、栽培は極力農薬を使用しない減農薬農法(リュット・レゾネ)が行われています。

醸造所のほうへ戻り、まずは4000kg入るという圧搾機を見せていただきました。 ここでブドウが圧搾され、温度管理装置の付いたステンレスタンクのほうへ移動します。 醸造所は、約3600ヘクトリットルを収められるだけのスペースをその備えています。

シャンパンを造る時には重要な二つの要素があり、それは質と在庫量だそうです。 ヴーヴ・ドゥソーでは、毎年約50%を保存しています。 それもそれぞれポテンシャルに合わせたリザーヴワインを保管しています。

最後にヴーヴ・ドゥソーのシャンパーニュを試飲させていただき、美味しいおつまみやケーキなど頂きました。
シャンパーニュといえども、家族経営の生産者でとても丁寧なブドウ栽培やワイン作りを行っている生産者でした。
この日は休日ということもあり、別の部屋で近所の方たちとパーティーをしているところにお邪魔させていただいたにも関わらずとても丁寧にご案内していただきました!

訪問記動画

今回訪れた、ヴーヴ・ドゥソーの醸造所などを動画にまとめましたのでご覧ください。 一部聞き取りにくい個所がありますので、翻訳テキストをお読みいただければと思います。
聞き手:ワインショップソムリエ ネットショップ店長 田中 仕入れ担当セバスチャン