シャトー・ラ・クロワ・デュ・カス訪問

ボルドーの右岸ポムロールのシャトー・ラ・クロワ・デュ・カスを訪問しました。
このシャトーは、2005年にボルドーで格付けシャトーをいくつも所有するネゴシアン「カステジャ家」のファミリーとして生まれ変わろうとしています。

まず、このシャトー・ラ・クロワ・デュ・カスとドメーヌ・デュ・ド・レグリーズ、 そしてシャトー・トロット・ヴィエイユをトータルで管理する責任者のクリストフさんにシャトーについて、ブドウ栽培やワイン醸造についていろいろ教えていただきました。



9haのシャトー・ラ・クロワ・デュ・カスは、メルロー90%、カベルネ・フラン10%でほぼ完成されており、わずか1%程度カベルネ・ソーヴィニョンが入るそうです。 土壌はポムロールらしい粘土に石が混じり砂も多いのが特徴。
14日間ほどの発酵を行った後、16か月ほどオーク樽で熟成されます。新樽比率は約40~50%だそうです。

ちなみに発酵はステンレスタンクを使用します。実際には昔使用していたコンクリートタンクもありましたが、今はほとんどステンレスタンクを使用しているそうです。 通常時は2名ほどで行っていますが、収穫などの多い時では70~80人くらいも人が出入りするそうです。

近くには、シャトー・ネナンやボー・ソレイユ、フィジャックなどもあるという素晴らしいテロワールのシャトー・ラ・クロワ・デュ・カスは、カステジャ家の運営に変わり今ジャーナリストなども注目するシャトーの一つになりつつあります。

クリストフさんも2005年以降年々よくなっており、特に2012年は良かったと話してくれました。
濃いだけではなくバランスが重要と熱く語ってくれたクリストフさんとこの後2006年と2007年ヴィンテージをテイスティングさせていただき、ポムロールの素晴らしさ、このシャトーの素晴らしさをあらためて実感させていただきました。

今回訪れた、「シャトー・ラ・クロワ・デュ・カス」の熟成庫やシャトー内を動画にまとめましたのでご覧ください。
一部聞き取りにくい個所がありますので、翻訳テキストをお読みいただければと思います。

シャトー・ラ・クロワ・デュ・カスの訪問記 ●聞き手: ネットショップ店長田中、通訳・仕入れ担当セバスチャン