ドメーヌ・ジョルジュ訪問

シャンパーニュを後にして、次はブルゴーニュ地方の最北のシャブリに到着しました。

シャブリの中心から南西に10分ほど行ったクルジ村にあるワイナリーの、ドメーヌ・ジョルジュを訪問しました。

家族経営のこのワイナリーは、ジョルジュ夫妻と次男のダヴィッドが働いています。
お父さんは足があまり良くないので、今回はダヴィッドと、今年から働き始めたフレッドに案内してもらいました。

ワイン畑までは徒歩7,8分ですが、その間人にはすれ違いませんでした。ただ犬がたくさんいて、人口よりも犬の方が多いんではないのかと思うくらいのどかな村です。

畑は出来るだけ自然に保たれています。
平面の畑は除草剤など使われずに人の手で除草されます。
勾配がきつい畑ではあまり除草がされておらず、かなり雑草がありました。
理由を聞くと、雑草があることによって地盤がしっかりし、雨が降った時に土が雨に流されないためだそうです。
バラの花がブドウの木の横に植えてあるのは、害虫が来たらこのバラから攻撃されるので、それを知る為だそうです。

醸造所は畑から少し上に行ったところにあります。
ステンレスタンクを使用し、シャブリのフレッシュ感を存分に味わえるスタイルになっています。

2018年の夏は気温が高く、アルコール度数も少し高めになっていました。
それでもボリューム感の中にあるミネラル感が、とても良く表現されていました。

タンクの大きさは2種類あり、シャブリとプティ・シャブリは大きいタンク、プルミエ・クリュはそれよりも小さなステンレスタンクを使用してつくられます。

シャブリはキンメリジャンと言う、約1億5千万年前のジュラ紀後期に遡る地層があることで有名です。 そのためドメーヌ・ジョルジュの畑でも、牡蠣やアンモナイトの化石などが出土します。
ラベルにもアンモナイトの模様が描かれています。

一通り見学が終わった後は、お母さんの手料理でもてなされました。
スペイン系のお母さんはスペインの料理も得意です。
タルトレットやスパニッシュオムレツなど、バラエティー豊かな料理を作ってくれました。

この家族は皆おしゃべり好きで、皆が皆の話にかぶさるように話すので、にぎやかなディナーでした。

次は日本で会う約束をし、シャブリを後にしました。