Nos Racine Vignobles Raymond
ノ・ラシーヌ ヴィニョーブル・レイモン

「フランスで最も重要なオーガニックの畑はボルドーにあり」

前衛的なものを創造すること…
クラシックな産地であるAOCボルドーやボルドーシュペリュールでそれが事実起こっているのです。

典型的なボルドーワインの作り手である家に育った男は、世界中を旅した後にある重大な決断をしたのだった…
2000年、この年リオネル・レイモンは、アントル・ドゥー・メールの 130ヘクタールの土地を、なんとそっくりオーガニックに生まれ変わらるという決断を下した!

これはボルドーワインというものに、一つの新しい方向を示した英断と言える。
彼の蔵には、芳醇な高品質の宝石のごとく輝くワイン達が幾種類も並んでいる…

Echos Judiciaires Girondins No.5268 2006年7月4日

未来はオーガニックの中に

オーガニック栽培のぶどうから作られたワイン…
今注目を浴びるこの分野も、試みが始まった当初は、かなりニッチなマーケットだった。

ジロンド(ボルドーのある県)で2000年からオーガニック栽培を行っている ジャン・ピエールとリオネル・レイモンはまさにこの分野のパイオニアであり、今日ではボルドーにおける最も重要なオーガニック栽培の実践者であることは周知の事実である。

Vincent Rousset "La Vie Economique no 1679 /2006年7月19日

1850年
初代がこの地に初めてブドウ畑を取得。15ヘクタール

1980年
初代から数えて6代目、現在の当主リオネルの父、
ジャン・ピエール・レイモンは、すでにあった30haの畑に加えて、
全ての畑でブドウの多角栽培をすることを決めた。

2000年
リオネル・レイモンが加わり、畑が2倍の規模に。
また、同時に畑でビオが採用された。
これは、130haという畑でビオロジックによるワインを生産するという、
ボルドー最大規模の事業でもあった。

2007年
7年間のビオロジック栽培でそのノウハウを得た。シャトーで最も有名なワインに対して 多くの評価と称賛が寄せられたことで、シャトーが払った多大な努力が報われることに。

2008年
高品質なビオロジックワインを広めるために、出来るだけコスト・パフォーマンスの良いビオワインのレンジを開発することが必要と考え、「Nos Racine」という新たなレンジをスタート。
2008年より、170haを所有。全てビオへの変換を終了している。
太陽光発電機や雨水をためるタンクを設置。 ぶどう畑だけでなく、より大きな視点で環境問題にも積極的に取り組み始めた。

■殺虫剤の不使用
寄生虫に対しては、性的トラップ(フェロモン、芳香剤など)や、捕食昆虫、動物の導入(例:赤クモに対してはテントウムシ)を行いますが、一般的には自ら立ち直ろうとする野生が持つ自然なバランスを基に対処しています。

■除草剤の不使用
過度な生存競争や病気の蔓延を防ぐため、雑草の鋤き込みや刈り取り、熱学的な除草、根元の掘り起こしを行っています。他にも2畝ごとに除草を行っています。

■化学肥料の不使用
有機質であることを保証する堆肥を毎年施肥します。

■化学合成薬品の不使用
化学薬品の類は、全く使用しません。
ただし、病害対策としてビオ認証機関から許可されているものだけは、必要に応じて散布します。
自然酵母で発酵。
ワインを作るのも自然の力にすべて任せます。
畑に昔から住んでいる野生の酵母がぶどうをワインに変えます。
野生酵母は管理が難しいというリスクがありますが、その分ワインに複雑な香りや旨みを与えます。

複雑さ、かな。
私たちのワインは、アントル・ドゥー・メール(二つの海の間)と呼ばれる広大な場所で造られている。 この土地のおかげで、ワインはリッチで力強い構造だけでなく、フィネス=繊細さを持つ、
バランスの取れたワインになるんだ。

確かに。アントル・ドゥー・メールって、フランスでワインショップに行くとよくお勧めされますよね。 バランス良くて、クセもないし、外さない安定感がある点も買い手には嬉しいところでしょう。

ヴィニョーブル・レイモンは1850年から家族でずっと続けてきた歴史がある。
そして、光栄な事に我々はビオの分野で最も大きな規模だと言われているのさ。
まあ、家族経営で手作業が多いから限界はあるけどね。
でもここ10年でビオの畑は2倍にしたよ。

それはすごい! 長い伝統と、それを一気に方向転換させたパワー!!!
ビオワインブームがくる!って予測していたんですか?

いや、べつに。でも工業的なワイン生産は何か違う…と皆が感じ始めていた時期だったんだ。
単に私たちがそれを即実行に移しただけさ。

まさに「抜け駆け」ってやつですね(セバスチャン、使い方違ってるよ…)

ボルドーのワインだからね、基本的にカジュアルからフォーマルまで、どんなシーンでも楽しめるけど、個人的には内輪での宴会向き、かな。
楽しむ為のワインを造っているつもりだ。うちのワインは家族や親しい友人と集まって楽しく騒ぐ為のものさ。
今夜うちに来たら完璧に証明してあげよう。

それは輸入する前に是非確認が必要ですね(笑)。

白ワインはすし、カリフォルニアロールにおすすめだよ。魚介や酢飯と相性がいいのさ。
ロゼはバランスがいいから、何でも合わせられるのが強みだけどあえて挙げるとすれば、グリルした肉や魚かな。
赤ワインはカモ、ブロシェット(フランス版串焼き)、牛肉によく合うよ。
あとチーズにもよく合う。ブリー、ゴーダ、ミモレット…  いろいろ合うから試してみてくれ。

シンプルで、家庭でも作りやすい料理ですね。
よかった~これでお客様にも安心して紹介できます!あなたのワインがお店に並ぶ日が楽しみですよ。