『カヴァ』とは、フランスのシャンパンと同じ製法で造られる、スペインを代表する高級スパークリングワイン。 1本1本泡を造り込む製法「メトード・トラディショナル(瓶内二次発酵方式)」で作られた、高品質スパークリングワインです。
カヴァを最初に作った生産者「メストレス」はコチラ

他の造り方に比べると手間、時間はかなり余計にかかりますが、ワインを瓶内で2次発酵させ1本1本ボトル内で酵母が泡を作ることで、酵母が安定した、きめの細かい天然の泡を造ります。

さらにもうひと手間、 この 2次発酵を終えたあと、液体と澱(おり)とをボトル内で共に寝かせることで、 旨みが液体に溶け込み、深い風味が加わります。

フルーティな果実味に加え、パン種のような、と形容される独特の味わい。このような風味と辛口の味わいにより、お食事を通して飲んでも飽きのこないバランスのよい味わいが表現されています。

このように、カヴァは、法律により最低9ヶ月の瓶内熟成期間が義務付けられており、 長い時間と手間を必要とする非常に贅沢な製法です。

場所はスペインのカタルーニャ州、ペネデス地方。 州都のバルセロナから南に下った場所にあります。
スパークリングワイン「カヴァ」造りのメッカとも言える場所で、スペインを代表する主だったカヴァ生産者はほぼこのペネデスに本拠地を置いています。
ちなみに、バルセロナやこのペネデス、実は緯度だけ見れば北海道の函館とほぼ同じ、日本なら北国ですね。 しかし実際のペネデスは地中海の息吹を感じる温暖なエリアです。

北西のモンセラート山が冷たい北風を防いでくれるおかげで、年間を通じて過ごしやすい場所です。 このペネデスはワイン造りに非常に適した土地です。 年間の降水量は525mm、特にマサックスが畑を所有するモンサーラ地域は他の果物は難しい環境ですが、ワイン造りに関してはまさに天国とも言える場所。 畑の収穫は年々良くなり、品質も上昇しています。 マサックスの畑は、バルセロナから南におよそ40キロの位置にあり、広さはおよそ42ヘクタール。 そしてその畑のすぐ近くにセラーもあります。

ぶどう栽培から始め徐々にスペインの人々の心をつかんできたたたき上げの職人チームが、このマサックスです。 カヴァ人気が高まる中、多くの造り手が葡萄を購入してカヴァを生産するようになったのに比べて、このマサックスは頑なに「葡萄の手入れ」からこだわる生産者。

そんな職人気質と、若いチームならではのフットワークの良さ、「うちのレストランの味に合わせてこんなワインにして欲しい」「この国ではこんな味の方が好まれる」そんな要望にもスピーディに応えてくれる所が人気を集める理由です。

20世紀半ばころ、マサックス家はスペイン東部のカヴァで有名な地域、ヴィラフランカ・デル・ペネデスにおいて葡萄栽培を始めたました。スペインのワインの中でも最も人気のスパークリングワイン、 「カヴァ」を作ることでよく知られる産地です。
ジョセップ・マサックス氏は子供のころから葡萄栽培に興味を持ち始めました。 その後、ワインとカヴァを作ることに生涯を賭けようと決心した彼は、葡萄栽培家から一念発起、それから10年とたたずに同じ意思を持つ友人たちと共同で「カヴァ・マサックス」を立ち上げます。 好きで始めたものだからでしょう、職人的なこだわりを持って 品質改良にあたり、徐々に名声を得て行きました。