●遠通電により発熱する素材を、陶製カバーと内がまの祖湖面及び側面下部に施したことで、炎と 同じように釜を包み込むような熱伝導を再現することに成功しました。

●二重構造による蓄熱でしっかり蒸らし、直火の「かまどさん」同様美味しいご飯が簡単に炊き上がります。

●「火加減なし・炊きこぼれなし」にこだわって開発したので、タイマー機能を使用すれば自動炊飯も可能です。

「典座」という言葉をご存知ですか？
これは禅宗寺院で修行僧の食事、仏や祖師への供膳をつかさどる役職のこと。
長谷園には「典座工房」と名付けられた研究室があります。
そこでは“美味い飯”と“美昧い酒”にこだわる機能土鍋の研究・開発が日々進められています。「IHかまどさん」も、ここで生まれました。

長谷園には直火専用の「かまどさん」という商品があります。
火加減なし・ふきこぼれなしで、かまどで炊いたような美味しいご飯が炊ける炊飯土鍋です。
「かまどさんの味が電気で炊けたらなぁ」と、電化対応を望む声に応え、研究は始まりました。

開発から完成まで、およそ十年。
炎が鍋を包み込む直火土鍋と違い、フラットな底面だけで磁波（熱）を受けるIH土鍋は本来炊飯には不向きで、米は炊けても、“美味しいご飯”を炊き上げるのは非常に難し いことでした。
研究を進め、試行錯誤を何年も繰り返すうち、「底部で受けた熱を持ち上げること」こそがIH土鍋で美味しいご飯を炊く秘訣だとわかってきました。
そしてとうとう、「IHに反応する発熱体を内面に施した陶製カバーをつける」ことにたどりついたのです。
最終的には通電すると発熟する素材を本体の底部・本体の側面下部・陶製カバーの内側に施しました。IHからの磁波（熱）をまず底部が受け、側面下部に持ち上がり、持ち上 がった熱が今度は陶装カバーの内側に広がり、そこから内釜の側面に熱を伝えることで炎同様の包み込むような熱伝導を再現することに成功したのです。遠赤外線効果の高い 伊賀の土鍋だからこそ出来る美味しいご飯！

長谷園の十年間のこだわりが詰まった「IHかまどさん」はついに完成しました。

長谷園の機能土鍋の開発は、まず発想。
次に徹底的に調べ・学び・実験すること。そして、“使い手”の声を正確に聞き入れることを大切にしています。
今日も「典座工房」では、“美昧い飯”と“美昧い酒”を求めて、長谷園の発明家たちがものづくりに励んでいます。
さて、次にここから生まれる機能土鍋は何なのか？どうぞ気長にお待ちくださいませ…。

●伊賀の粗土の蓄熱力の高さと「陶製カバー」の効果が相まって、火を止めた後も沸騰を続け、余熱でしっかリ「蒸らし」をしてくれます。保温性も抜群です。
●二重ふたの構造は圧力釜の機能を果たし、吹きこぼれを防ぎます。IHのタイマー機能を使えば自動炊飯も可能です。