気候的、地理的にもぶどう栽培に適した理想的な条件を備えています。
三方を海に囲まれ、アルプス山脈、アペニン山脈などが、変化に富んだ気候風土や土壌をもたらしているので、20州すべてで生産されるワインはバラエティ豊かに富んでいます。
年間の生産量、輸出量とも、フランスとトップの座 を競い合うほどワインづくりが盛んな国です。

ヴァッレ・ダオスタ州
イタリア北西部の端に位置する州です。ぶどうは棚式で栽培され、土着品種も多く個性的なワインへと仕上がります。

ピエモンテ州
DOCの数はイタリア最大。トスカーナ州と並んでイタリアの誇る２大名醸地の一つとなっています。高級赤ワインの産地としても知られています。

リグーリア州
ぶどう畑は海岸沿いの斜面にあり、多くは白ワインを造っています。生産量は少なく、州内で消費されるカジュアルなワインがメインとなっています。

ロンバルディア州
アルプスの山々と大河に挟まれ、豊かな自然に恵まれた州です。ワインの歴史はローマ時代にさかのぼり、多種多様でレベルが高いワインを生み出しています。

トレンティーノ・アルトアディジェ州
イタリア最北部の州。白ワインの名声が高く、最高レベルのものが数多く産出されています。ピノノワールやリースリングなどの国際品種に加えて、土着品種で造る赤ワインも注目されています。

フリウリ・ヴェネッチア・ジューリア州
北からの冷たいアルプスの空気と南から吹き込む暖かいアドリア海の空気が混じり合い、白ワイン造りの好条件が揃っています。イタリアの「白ワインの聖地」とされる産地であり、地方品種から国際品種まで多数の品種を使い、個性を生かした「フリウリスタイル」により、高品質なワインが多く生産されています。

ヴェネット州
肥沃な大地と温暖な気候に恵まれた地域でぶどう栽培が盛んです。ワイン生産量は20州で第1位の規模を誇ります。

リグーリア州
温暖な地中海性気候であり、土壌もバラエティーに富んでいるため、多種多様なブドウ品種が造られています。

エミリア・ロマーニャ州
美食の州としても知られており、中でもランブルスコ種から造られる微発泡性のワインは有名です。

トスカーナ州
寒暖の差が激しい大陸的気候です。DOCGとDOCが多く存在し、イタリア中部で最も有名なワインの銘醸地であります。州の生産量のうち約85%が赤ワインです。

マルケ州
地中海性の温暖な気候に恵まれ、古くからぶどう栽培が行われており、その歴史は古代ローマ時代までさかのぼります。コストパフォーマンスのよいワインが多く見られます。

ウインブリア州
「緑のウンブリア」と呼ばれる豊かな土地であり、安定した地中海性の気候に恵まれています。

アブルッツォ州
イタリア中南部に位置する州で古い歴史を持つワイン産地です。粘土と石灰質が混ざる土壌と穏やかな地中海性気候のため、ぶどうの栽培に理想的な条件を備えています。カジュアルなワインが多く生産されています。

モリーゼ州
氷堆丘や石灰質の土壌を持ち、昼と夜の寒暖差が激しい気候です。ぶどう栽培を行っている丘陵地帯は、たっぷりと日差しが注ぎぶどうの生育に適した土地となっています。

カンパニーア州
古代ローマ時代よりワインの生産を行っており、内陸部で上質なワインが造られることで有名です。

プーリア州
ヨーロッパの酒蔵と呼ばれ、州の全域でワインを産出しています。個性豊かでユニークなカジュアルワインも多く、プリミティーヴォやネグロアマーロなどの品種が多く栽培されています。

バジリカータ州
標高が高い地域でブドウ栽培が行われており、南部の中では比較的冷涼な地域で赤ワインなどが作られています。

カラブリア州
海に囲まれたカラブリア半島に位置します。ギリシャ時代古代ギリシャ人に「ワインの地」と呼ばれ名の知られた歴史あるブドウ栽培地であります。

シチリア州（島）
標高の高い地域でブドウ栽培がされており、コストパフォーマンスの良いワインを作る産地として、近年注目されています。

サルデーニャ州（島）
コルシカ島の南に位置する島です。リゾート地としても有名で、個性ある魅力なワインが生産されています。