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シャトー・ムートン・ロートシルトの名声を築き上げた立役者、バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルドが1987年に他界した後、彼の名は彼の商業的部門であるこの会社に永遠に残ることとなりました。現在シャトー・ムートンロートシルトを始めとし、シャトー・ダルマイヤック、シャトー・クレール・ミロンなどを冠するエステートを5銘柄、オーパス・ワンなどの合弁事業そして、シャトー・クーテの販売の他、ネゴシアン部門を含め取扱商品は60銘柄を超えます。 ボルドーの輸出市場において非常に大きな影響力を持つ同社ですが、フィリップ男爵在りし頃からその革新的な姿勢はひとときも変わることはありません。 1853年ロートシルト家のメンバーの一人であり、イギリスに渡っていたナタニエル・ロートシルト男爵(1812～1870年)が(シャトー・ムートン・ロートシルト2003年のラベルで有名!)フランスのポイヤック村に位置するシャトー・グラース・ムートンを購入し、その名を「シャトー・ムートン・ロートシルト」と改めたのが始まりです。ナタニエル・ド・ロートシルト男爵の名を冠してバロン・フィリップ・ド・ロートシルトから発売されたのがこのバロン・ナタニエルなのです。 バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社のオーナー、フィリッピーヌ・ド・ロスチャイルド男爵夫人は若いことパリで女優として活躍し、日本の歌舞伎にも興味をもっていました。10年ほど前、イベントで海老蔵氏の父である市川團十郎氏と出会い、お二人は親交を深めてこられました。 そしてこの度、バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社のワインがご子息の婚礼の席にと選ばれたのです。	バロン・ナタニエル 2011年 ボルドー「ザ・ヘリテージ・コレクション」のこのシリーズは、バロン・フィリップ家の祖先の名前を冠したボルドーの一流アペラシオンのワインです。 ムートン所有の格付シャトー“クレール・ミロン”や“ダルマイヤック”で収穫されたブドウも使用されていると言われ、しかもカベルネ・ソーヴィニヨン80％使用という、まさに贅沢なスペシャル・キュヴェはポイヤックファンにはたまらない1本です！ 熟した果実のアロマ、豊かなタンニンと上品なオークのニュアンスがバランスよく感じられます。