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多くのシンデレラワインを輩出しているサンテミリオンにはまだまだ発掘の余地があり、恵まれた立地、実力のある著名な醸造家、コンサルタントの手によって高い品質のワインが次から次へと産まれている。だが知名度の低さゆえに正当に評価される機会が少ないのも実情。シャトー・パヴィヨン・フィジャックはまさにそんなシャトーの一つであり、本来の質の高さを正当に評価されるべきシャトーである。 最も注目すべき点は畑のロケーション。あのシャトー・シュヴァル・ブランから通りを一本隔てた立地に約7haの畑を持つ。さらに周りにはシャトー・フィジャック、シャトー・ラトゥール・パン・フィジャック、そしてポムロールの名門シャトーにも近い。土壌は粘土勝ちのサンテミリオンでは珍しく砂利や砂質が多く堆積している。この特性を引き出すため平均樹齢は４５年を下回ることはなく、収量を４０hl/ha に制限している。そしてシュヴァル・ブラン同様にカベルネ・フランの比率が高く、深遠で濃縮度の高いワインを造る。収穫はもちろん手摘みで選果台使い選果を行う。近年有機栽培に完全転換し、更なるテロワールの表現に力を入れている。	シャトー・パヴィヨン・フィジャック 2009年 サンテミリオン最高峰シャトー・シュヴァル・ブランと小道を1本隔てて隣り合い、フィジャック、レヴァンジルに囲まれた最高の立地。平均樹齢45年以上のメルロー65％、カベルネ・フラン35％を全て手摘み。シュヴァル・ブラン同様にカベルネ・フランの比率が高く、深淵で凝縮度の高いワインができます。