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万人が認める世界最高峰のメルロー・ワイン、シャトー・ペトリュス。そのペトリュスの醸造を務めているのはJEAN-CLAUDE BERROUET ジャン＝クロード・ベルエ。ムエックス・グループの最高醸造責任者として、ペトリュスのみならずトロタノワ、マグドレーヌ、近年ではドミナス、オザンナなど超一級ワインの醸造に40年以上も携わり続けている名実ともに世界最高の醸造家である。 このベルエ氏が、普段生活しているヴュー・シャトー・サン＝タンドレは、モンターニュ・サンテミリオンの中心、サン・ジョルジュ・サンテミリオン寄りに位置する10ヘクタール余りのシャトー。メルローの天才が手掛けるこのワインは、フランスのワイン・マニアの間でも大きな話題になっている超レア・ワインである。ロマネ・コンティと双壁をなす世界一神秘的なワイン、シャトー・ベトリュスの醸造長ジャン＝クロード・ベルエが造るデイリーペトリュスと呼べる幻のプライヴェート・ワイン。 あのヒュー・ジョンソンも「追跡すべし」と勧めるこのシャトーのワインは、手頃な価格でありながらカリテ・プリ（品質と価格のバランス）を追求した、まさにデイリー・ペトリュスと呼べるボルドー屈指のコスト・パフォーマンスを持つ。手摘みで収穫後、ペトリュスやトロタノワと同じく内部コーティングしていない小さなコンクリート・タンクで発酵を行い、バリック（新樽比率10％）で18ヶ月熟成。 企業秘密であるため公表されていないが、熟成用の古樽には、シャトー・ペトリュスの醸造に用いられたバリックが使用されていると想像される。
ヴュー・シャトー・サン・タンドレ 2011年 ブドウは手摘みで収穫後、ペトリュスやトロタノワと同じく内部コーティングしていない小さなコンクリート・タンクで発酵。果実味を最大限に残すように過剰な抽出は行わない。発酵後、バリック（新樽比率10%）で12-18ヶ月熟成。 濃厚なガーネットの色調のこのワインは、果物や香辛料、新鮮なミントなどの心地良い香りを発散する。 絹を思わせるストラクチャーはバランスが取れ、完璧。芳醇で長い余韻のあるフィニッシュから、ワインが少なくとも5-8年の熟成に耐えうるポテンシャルを秘めていることが分かる。