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どこかポップな印象のラベルが記憶に残る、サンテミリオンの歴史あるシャトーが「フィジャック」です。「サンテミリオンで最もメドック的なワイン」と言われるフィジャックですが、その理由はセパージュにあります。メルロー主体のワインが多いサンテミリオンにおいて、フィジャックではメルローの比率を30％に抑え、カベルネ・ソーヴィニヨン35％、カベルネ・フラン35％と、カベルネ主体でワインを産み出しているのです。平均樹齢は35年、100％オークの新樽で熟成されるワインのテイスティングを楽しみに、毎年5000人もの訪問者がシャトーの門をくぐっているそうです。 厳しい評価で知られるル・クラスマンは、シャトー・フィジャックは砂利の大地に広い畑を持つよいシャトーである。すぐ先にはシュヴァル・ブランがあるが、かつてはフィジャックの敷地の一部だった。1891年にこの地を購入したマノンクール家は、むずかしいヴィンテージでも伝説に残る数々の名ワインを世に送り出したティエリー・マノンクールの厳しい管理の下で、1950年代から異彩を放ってきた。マノンクールの娘婿であるエリック・ダラモンの手により、栽培と醸造は完全に復活を遂げた。エリックはワイン造りとシャトー経営に並々ならぬ情熱を抱いており、ワインはこのシャトーのスタイルである完熟したカベルネに由来する真似のできない豊満さを取り戻している。 シャトー フィジャックについてヒュー・ジョンソン氏は最高評価の4つ星をつけ、「面積40haの砂利まじりの葡萄畑から、ボルドーで最も当世風の芳醇だがエレガントなワインのひとつが生まれる。比較的早く飲んでも麗しいものだが、ほとんど限りなく力が衰えない。」とベタボメ！ この古い素晴らしいシャトーは、今よりはるかに大きかったシャトーの名残である。18世紀にはシュヴァル＝ブランと他の数個のシャトーが含まれていたのだが、現在その数個の方がひとつにまとまってフィジャックの名前を名乗っている。シュヴァル＝ブランと同じく、畑の約2/3は砂利層の土壌に、残りは砂質の土壌にある。地下に広いスペースをもった立派な新しい醸造設備ができて、これが、このシャトーの最新設備となっている。ティエリー・ド・マノンクールの指揮のもとに、ワイン造りは高い安定性と質を保っている。彼は1947年以来ワイン造りの責任者をつとめている。フィジャックとシュヴァル＝ブランの類似点、相違点は、つねに人を魅惑する。畑の広さと土壌の成分は驚くほどよく似ているが、葡萄の品種構成は著しく違っている。ここではカベルネ・ソーヴィニヨンが重要な役割を負っているのに対して、シュヴァル＝ブランではカベルネ・フランが最高位を占めている。その結果、類似点がいくつもあるにもかかわらず、絶対的な重みと風味の芳醇さの点で、フィジャックがシュヴァル＝ブランにかなうことはめったにない。ただし、その水準に近づくことは時々あるし、ときには(1953年および1955年のように)それを超えることさえある。Master of Wine D.ペッパーコーン氏のコメント	シャトー・フィジャック 2015年 今シュヴァル・ブランの畑となっている土地も昔はフィジャックの畑だったという、歴史と優れたテロワールを持つシャトー。実はこの地区最古のシャトーです。 「サンテミリオンで最もメドック的なワイン」と言われるフィジャックですが、その理由はセパージュにあります。メルロー主体のワインが多いサンテミリオンにおいて、フィジャックではメルローの比率を抑え、カベルネ主体でワインを産み出しているのです。 平均樹齢は40年、100％オークの新樽で熟成されるワインのテイスティングを楽しみに、毎年5000人もの訪問者がシャトーの門をくぐっているそうです！