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リュイリエ家が3代に渡って所有するシャトー。フロンサック近郊、ヴェラック村に位置し、リュットレゾネの採用、低収量、セメント発酵槽、排水の循環設備などボルドー・スペリュールとしては極めて志の高い生産者です。 30haの広大な畑を所有しながら栽培者との協力で減農薬農法を早くから取り入れ、収量45hl/haに抑えられたぶどうは100%除梗、選果された上質のぶどうに限定されます。 このシャトーでは2001年頃からそれまで使用していたステンレスタンクから伝統的なセメントの発酵槽に徐々に移行し、より深みのある味わいを目指します。   新樽比率3割で12ヶ月間熟成されたワインは、強い果実味が前面に出たモダンな味わいでありながら複雑味があり長い余韻はボルドー・スペリュールの域を超越した品質といえます。 このシャトーではセラーで使用された排水を自前の循環濾過機によって洗浄するなど、ワインの品質だけでなく環境への配慮にも気を配ります。「自然の恩恵に与る者の責任として当然のこと」と語るエルベ・リュイリエ氏のワインはワイン・スペクテータ、ギド・アシェット、クラスマンなどでも高く評価。   醸造コンサルタントはシアンド・マレやラ・トゥール・カルネの成功で有名なオリヴィエ・ドゥーガ。右岸のステファン・ドノンクールに対して左岸のオリヴィエ・ドーガと称される人気コンサルタント。現在の醸造コンサルタントとしてボルドーでステファン・デュルノンクールの対抗馬として注目されています。日本では未だなじみが薄いですが、右岸のガレージワインがデュルノンクール氏であれば、左岸はガレージワインはドーガ氏。東西の横綱のような勢力図。	シャトー・フルール・オー・ゴーサン 2008年 濃い色合いの赤に完璧なニュアンス！凝縮感があり男性的なタンニンにもフロンサックらしさを感じさせ、厳しい収量制限を行っているためキメ細かく上品な味わいで、口に含めば古典的なグラン・ヴァンのようなエネルギーの大きさを感じさせます。