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シャトー・ジョアナン・ベコは、シャトー・ボー・セジュール・ベコやシャトー・ラ・ゴムリーのオーナー、ジェラール・ベコが、その娘ジュリエットとともに始めた新世代シャトーです。自らワイン造りを始めよう思い立ったとき、彼女が選んだ地はすでに父親の手にかかった土地ではなく、彼女自身がまさに“ひとめ惚れ”した、サン・テミリオンの土壌に似たコート・ド・カスティヨンでした。ファースト・ヴィンテージの2001年からロバート・パーカーが90ptを与え、以来コンスタントに高い評価を獲得しています。 ジョアンアン・ベコの畑はコート・ド・カスティヨンで最も標高の高い区画を含み、日当たりのよい粘土石灰質の土壌から、深みのあるエレガントなワインを生産しています。ラベルとキャップのシールのピンク色は、ジュリエットが「自分が買いたくなるようなデザイン」を考えてのこと。当時ボルドーでピンクのキャップシールは存在せず、父親は初め相当反対したと言います。 年間生産量は3200ケース、セパージュはメルロー75％、カベルネ・フラン25％。フランス・トロンセ及び、ベルトラン産の樽で約15ヶ月の熟成。2007年産の新樽比率は70％です。樽の焼き方はNuts50％、Medium40％、Medium+10％。ブドウの果実味を最大限に引き出し、その支えとなる柔らかなタンニンをきちんともつワイン。カスティヨンの地のテロワールを愛し、そのままを表現したワインを造ることを目標に、そんな愛情と希望を込めて造られたワインは、彼女の性格を現すかのように芯の通った、絹のような舌触りと深みのある味わいとなっております。
シャトー・ジョアナン・ベコ 2007年 コート・ド・カスティヨンで最も標高が高い部位に9.9haを所有しています。サンテミリオンと酷似した、粘土石灰質土壌。平均樹齢は30年。手摘み後、丁寧に選果。ステンレスタンクで27日間のマセラシオン後、60％新樽、40％ボー・セジュール・ベコとラ・ゴムリーが1年間使用した樽で16～18ヵ月熟成させます。 深紅のように輝くルビー色。完熟のいちじくやベリー系ジャムの甘い香り、タイムやブラックペッパー、グローヴなどのスパイス香が複雑に絡み合います。優しい口当たりで細かな渋みと心地よい酸味、熟した果実味が溢れるように広がります。