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ドメーヌ・トルトショ（Domaine les Heritiers Tortochot）は、フランス ブルゴーニュ地方北部のジュヴレイ・シャンベルタン村にあり、特級畑も所有する、同村の中でも有数の名家です。ドメーヌ・トルトショの歴史は、1865年に初代当主であるポール・トルトショ氏が小さなぶどう畑を切り開いたことによって始まりました。彼の息子のフェリックス・トルトショ氏が、モレ・サン・ドニ村の名家であるリボー家の娘と結婚してからは、ドメーヌ・トルトショの技術は目覚しい向上を見せ、徐々にその名声が高まっていきました。 さらに、ガブリエル・トルトショ氏が3代目当主となった後には、ドメーヌ・トルトショはワイン造りの技術とその品質において確固たる地位を築き、その名声を不動のものとしました。惜しくもガブリエル・トルトショ氏は数年前に他界されましたが、後年にはジュヴレ・シャンベルタン栽培総長やINAO（Institut National des Appellations d'Origine，原産地呼称委員会）の委員などの要職も勤めた素晴らしい人物でした。現在は、ガブリエル氏の娘 シャンタルおよびブリジットの姉妹が当主となり、4世代続くドメーヌを運営しています。 葡萄栽培・ワイン造りはブルゴーニュの伝統を尊重した方法で行われています。全て、ハンドメイドで収穫。葡萄は100％除梗、4日間の低温マセラシオン後に30～35℃で15日間発酵、十分に成分を引き出します。ろ過せず、15～18ケ月熟成。2003年からは、低農薬農法に取り組んでいます。 ル・クラスマン誌は、ドメーヌ・トルトショについて、「世代を交代して新オーナーが臆せず2001年を送ってきてくれたので試飲したところ、これが素晴らしかったのである。新鮮なアロマと優雅なテクスチャーに重きを置いた造りだが、それでいて薄くならず、タンニンがパサついてもいない。そのうえ畑の個性もごく自然に、しかし明確に表現されている。」と大絶賛！ セレナ・サトクリフ女史は、「ガブリエル・トルトショ氏の経営する評判の高いドメーヌ。スイス、ベルギーがその主な販売先だが、ここを訪れる個人客も温かく歓迎される。ワインはスケールが大きく出るように造られているが、時として微かに粗っぽさが残ることがある。だが熟成させると見事に花開く大物も見られる。」と述べ、大注目！	マジ・シャンベルタン グラン・クリュ 2004年 ドメーヌ・トルトショ 低農薬農法で栽培された、樹齢40年以上の古木のぶどうから造られます。1haあたりの収穫量を厳しく制限しています。（ぶどうは1ｈａあたり10.000株、収穫量は35hｌ/ha）収穫は、すべて手作業で行われ、ぶどうは厳しく選別されます。 100％除梗し、4日間の低温マセラシオン醗酵後に、30～35℃で15日間発酵。樽熟成の期間は15～18ヶ月間。果実味を大切にするため、熟成には1年使用した樽を使用します。無濾過にて瓶詰め。 マジシャンベルタンならではの豊かなコクと凝縮感を誇ります。スケールの大きな男性的なワインです。この2004年はアシェット・ガイド誌2008年版で1つ星、レ・メイユール・ヴァン・ド・フランス誌2006年6月号で5つ星獲得。 「シャンベルタンの隣の12haのグラン・クリュ。時には同じくらい力強いワインになる。」 マット・クレイマー氏は、マジ・シャンベルタンについて、 「マジには挑みかかるように強烈な感じがあり、フランス人はこれをソヴァージュ（野生）という。野から摘んできた植物はさほどきれいではないにせよ、人がちやほや育てたものよりもはじけるような香りを放つものだが、マジにもこれに通ずる野育ちの味わいがある。この強くはじける感じをもつがゆえだろうか、マジはときとしてシャンベルタンそのものよりも優勢にたつ。シャンベルタンにくらべ畑に占める古樹の割合が高いことにもよるかもしれない。」