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気難しいと言われ、ペルナン・ロサン本人の言葉が日本に届くことは、ほとんど皆無であった。皆の記憶に残っているブルゴーニュ史に残る造り手。1974年に創設されたドメーヌで素晴らしい条件の畑を所有していたが2001年所有する6.8haの畑、そしてワインを全てドメーヌ・ペロ・ミノに蔵ごと売却。クリストフ・ペロ・ミノはアンドレ・ドメーヌ・ペルナン・ロサンの畑を入手したことによってトップドメーヌの仲間入りを果たしたと言われている。 現在市場にあるものは2000年までの希少なストックで、フランス国内にも多くの熱狂的なファンを持ち、あのルロワも認める造り手であったが高齢のために惜しまれつつも引退。入手困難となってしまいました。周囲の造り手が最新技術や農薬による効率を重視する時代、早くから減農薬（リュット・レゾネ）に取り組み、可能な限り完熟の状態で収穫するという現代では当たり前だが、当時にしては稀な考え方を積極的に取り入れた。 所有畑はヴォーヌ・ロマネ、シャンボール・ミュジニー、ニュイ・サン・ジョルジュなど、コート・ド・ニュイを代表するAOCがずらり。1級畑も多く所有しており、特に、モレ・サン・ドニ・モン・リュザインは特級クロ・サン・ドニの西隣（上方）。ヴォーヌ・ロマネ・レイノに至ってはロマネ・コンティとラ・ロマネのやはり西隣（上方）に位置。地続きとなる下層土が特別なミネラリティと豊かな果実味を与え、特筆すべき骨格の良さを形成しています。 手作業による収穫の後、冷却マセラシオンを経る、人工酵母の使用は一切なし。醸造の全行程は2年にわたり長期間に及ぶ。新樽使用率は10～15％程度。醸造の行程そのものはクラッシックであるが、当時ヴォーヌ・ロマネで初めて「熟したブドウの収穫＝遅めの収穫」を決行した一人である。これは20世紀前半の昔ながらの収穫期順に戻ったとも言い換えられる。ワインはエレガントで顕然な果実感に富む。同時にそのしっかりとした骨格を記したい、故に口内の余韻も非常に長いもの。 「重要なワインの町。典型的に頑強でタンニンが多く熟成に時間を要するワインを産する。」として★★★→★★★★四ツ星を付け高評価！ 1997年のブルゴーニュワインについて、ヒュー ジョンソン氏は、「天が再び微笑みかけた。葡萄が極めてよく熟したため、問題になるとすれば主に酸度の低さ。麗しいワイン。」と述べています。	ニュイ・サン・ジョルジュ プルミエ・クリュ “ラ・リシュモーヌ” 1997年 ドメーヌ・ペルナン・ロサン フランス国内に熱狂的なファンを持っていた、ペルナン・ロサン。2000年を最後(2001年にペロ・ミノに売却)に引退してしまったヴォーヌロマネの名ドメーヌのオーナープライヴェートワインが入荷しました！ ルロワがリリースしたリシュモーヌはアンドレ・ペルナンによる醸造。長期熟成にも耐える素晴らしい骨格をもつワインを造り上げていましたが、2000年VTを最後に、高齢のため“ドメーヌ・クリストフ・ペロミノ”に畑を譲り引退しました。