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現在の当主は5代目。ジュヴレ・シャンベルタンを中心に24ヘクタールのブドウ畑を所有。4代目デュポン氏の娘婿ディディエ・シュヴィヨンがドメーヌを切り盛りしています。 パワフルで精力的なタイプのディディエ氏ですが、目指すワインは「繊細でリッチ、タンニンの溶け込んだワイン」と熱く語っていました。 収穫後、100％除梗、破砕の後、琺瑯タンクを使用し、14～18日間かけてアルコール発酵。最高温度は33～35℃に止め、1日2～3回ピジャージュを行う。天然酵母を使用。12～18ヶ月間樽熟成させ、澱引きはビン詰め前の1回のみに留め、珪藻土によるごく軽い濾過の後瓶詰め。樽はDRC社と同じメーカーの樽を使用。(フランワ・フレール社製)。ブルゴーニュワインへ与えるヴィンテージの影響は余りにも大きいのですが、ワイン生産者としての腕だけを見れば、年々向上していると言える生産者です。 素直にテロワールを表現したピノ・ノワールを楽しめるワインを造っています。ワインは30％を自社瓶詰めし、70％を樽か瓶でネゴシアンに売却しています。主な取引先のネゴシアンは大御所ばかりです。ドミニク・ローラン(マルサネ、ジュヴレ、カズティエ、シャルム、マジを販売)、ルイ・ジャド、ニコラ・ポテルと聞けば、このドメーヌの力量が理解できます。 2001年よりスタイルが変わりワイン・スペクテーター誌(WS)でも高く評価されるようになりました。2002年においてはシャルム・シャンベルタン98点で、ペロ・ミノのマゾワイエール・シャンベルタン97点よりも高評価でした。	マルサネ “レ・エシェゾー” 2008年 ドメーヌ・デュポン・ティスランド コート・ドールの北部にあるマルサネ・ラ・コート。レ・エシェゾーの区画は総面積13,52ha。粘土石灰質の土壌からは個性的で高い品質のマルサネ・ルージュが産出されます。 樹齢35年、45hl/haの収量！14～18ヶ月のオーク樽熟成！しかも樽はロマネ・コンティ(DRC)と同じフランソワ・フレール社の新樽を使用！ 「やや濃いルビー・ルージュ。樽や甘草、黒い果実の香り。力強く凝縮した味わい。きめ細かなタンニンを感じる。理想的な飲み頃：3-10年」ディディエ・シュヴィヨン ブラックベリーと焦がしたオークの豊かで華やかな香り！フルボディで見事に凝縮していてエレガント。深みがあって、甘くて強烈なブラックチェリー！アジアのスパイス、豊かなよく熟したビロードのような個性！ マルサネらしい土、ミネラルなどの野性味とオークの味わいが口の中を覆い、さらにその味わいが長いフィニッシュにまで続いていく。まだまだ若さは感じますが、酸とコクとボディのバランスに優れたこのクラスとは思えない完成度の高いフルボディ赤ワインです。