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ニュイ・サン・ジョルジュ村から丘に上がって7km、「オート・コート・ド・ニュイ」の名手達を擁するマレ・レ・フュセ村に5世代以上続く名門ドメーヌです。2009年にニコラ・テヴノが継承。ヴィニュロンとなる決心をして、修業のために「ブシャール・ペール・エ・フィス」の門を叩くまでは、研究者として水質の研究に没頭していたという彼。その静かな語り口と、真理を追究しようとする真摯な姿勢に、とても好感が持てます。 「このドメーヌの白眉は、彼のおじいさんが1966年に植えたという、ピノ・ブーロ（＝ピノ・グリ）。 「ここオート・コート・ド・ニュイは気温が低く、とりわけアロマティックなワインができるテロワールです。ピノ・ブーロの場合は、非常に強い白桃の香りが得られます。この美質をさらに高いレベルでワインに結実させるために、深焼きの新樽で熟成させ、（深く焼いているためほのかに抽出される）バニラ、バター、ブリオッシュといった樽由来の香味との融合を図っています」（ニコラ・テヴノ）。 一見真面目一筋、学究肌の男に見えて、アコースティックでもエレキでも、ギターならなんでもござれ、ボブ・ディラン最高！という彼のエスプリも反映されているのでしょう、ピノ・ブーロに限らず彼の造るワインはどれも、正確な醸造に裏打ちされた良品であるというばかりでなく、ケレン味や艶といったものが感じられます。フランス全土の錚々たるワインショップやレストランがオンリストしていたり、ニューヨークのビストロやレストランで人気を博しているのも、この辺に理由がありそうです。	ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ ピノ・ブーロ ブラン 2010年 ドメーヌ・テヴノ・ル・ブルン ピノ・ブーロ（＝ピノ・グリ）100%。地元マレ・レ・フュセ村の3区画合計で0.7ha。植樹は1966年で、樹齢45年以上のVV。新樽100%で12ヶ月間の熟成。