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ニュイのお隣、プレモーの村で18世紀以来ワインを生んできたドメーヌは、今では当たり前となった元詰めも前世紀の初頭と、かなり早い時期からおこなってきた。また前当主、ジャン=ジャックの伴侶はかつての名ドメーヌ、シャルル・ノエラの孫娘にあたり、現在あるグラン・クリュのロマネ=サン=ヴィヴァン、クロ=ヴージョなどはその相続により、ドメーヌのポートフォリオに加わったもの。 ドメーヌを運営するのはアラン・ムニエ。1980年代の半ば、ジャン=ジャックの娘、ソフィーがまだボーヌの農業高校に通っていたころに知り合い、その後結婚。マニィ=レ=ヴィレの名ドメーヌ、ジャイエ=ジルの当主ロベールの指導も受け、今では8ヘクタール強のドメーヌ・ジャン=ジャック・コンフュロンを妻ソフィーと共に精力的に運営している。アランがドメーヌの基準になるワインと考えているのがコート・ド・ニュイ=ヴィラージュ。そのレ・ヴィニョットはニュイのプルミエ・クリュ、クロ・ド・ラ・マレシャルのすぐ下の斜面に位置する区画で立地は上々。また同じコート・ド・ニュイ=ヴィラージュのラ・モンターニュは2005年の収穫後、半分を白に植え替えた。グラン・クリュに目を向けるとクロ=ヴージョはクロ最上部にある極めつけの区画を所有。そしてフラッグシップであるサン=ヴィヴァンは樹齢も60年以上というヴィエーユ・ヴィーニュで、ドメーヌの大きな財産となっている。 畑での作業を第一に考えるアランは1991年よりビオロジークを導入、テロワールを最大限生かした耕作をおこなっている。収穫量の調整はヴァンダンジュ・ヴェールトにより容赦なく切り詰める。除梗の割合は各クラスで異なるが、果梗が十分に熟していればプルミエ、グラン・クリュには2割から3割残す。低温浸漬の後アルコール発酵となるが期間は2週間前後、新樽はコート・ド・ニュイ=ヴィラージュで3割、シャンボルとニュイが4割、プルミエ・クリュは6割で、グラン・クリュのクロ=ヴージョとロマネ・サン=ヴイヴァンに8割から9割というのが基本。熟成期間は15ヵ月から20ヵ月間ほど、その後オリ引き、清澄、フィルターは一切無しで瓶詰め。 出来上がるワインに共通するのは、滑らかで一体感のある味わい。果実は濃厚というよりはしっとりとした風合いで、樽も決して突出することなく、余計な雑味のない味わい全てが心地よくまとまっているというもの。ともかくバランスに優れた安心できるブルゴーニュをお探しの向きには、ジャン＝ジャック・コンフュロン、一押しである。 ロバート・パーカー氏はジャン・ジャック・コンフュロンについて「このブドウ園がなぜ極上か、理由ははっきりしている。平均して1haあたり30hlを下回るという、収穫の抑制を広範囲に実施しているからである。そのワインは、豊かさと凝縮した果実味を維持するために早く瓶詰めされるが、実際、力強く豊かであるばかりか、エレガントでもある。コンフュロンは、1991年、1992年、1993年、1996年に呆然とするほどの大成功をおさめた。1997年は優良ではあるが、このぶどう園の基準には達していない。一群の崇高なワインを生み出している醸造責任者のアラン・ミュルミエと妻のソフィー(故ジャン・ジャック・コンフュロン)は大いに賞賛に値する。」として五ツ星生産者に挙げています。	ニュイ・サン・ジョルジュ レ・フルリエール 2013年 ドメーヌ・ジャン・ジャック・コンフュロン 強いミネラルとチョコや皮のニュアンスで有名な傑出した畑のフルリエール。J.J.コンフュロンは1.23haを所有。10年以上有機栽培を続けて活性した土壌のテロワールを表現。果実のピュアさを大切にするアラン・ムニエ。仕上がるワインは濃厚と言うより一体感のある味わい。雑味が無い透明感のあるバランスに優れた仕上がり。