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コート・ド・ボーヌ地区にムルソーとポマールの間、ヴォルネイにあるジョセフ・ヴォワイヨは5世代に渡って続く家族経営のドメーヌです。現在ではジャン・ピエール・シャルロー氏が切り盛りをしています。ヴォルネイ、ポマール、ムルソーに1級畑を含む9haを所有する最良の栽培業者です。 ジャン・ピエール・シャルロ氏はワインを造るにあたって自然敬意を払い、化学薬品や除草剤の使用を控え「リュット・レゾネ」方式を用いています。収穫は100％手摘みです。赤ワインに関しては、タンニンの抽出を控え、丸くしなやかで、果実味を大切にしたワイン造りを目指しています。樽はあまり古くなった樽は使用していませんが果実味を失わないように新樽の使用は25％程度控え目にしています。元ボーヌのワイン専門教育機関の講師を長年にわたって勤め、「醸造」にまつわるすべての教科書作成の責任者としてブルゴーニュワインの将来にも大きく貢献。一方でブルゴーニュの生産者にありがちな「ブルゴーニュ絶対主義者」ではなく、他地域、他国のワインとの比較、研究にも大変熱心です。 「ヴォワヨ家は14世紀からヴォルネ村で葡萄栽培をしてきた家系で、今や先祖の遺訓を大切に守るお手本みたいな存在。ドメーヌものとして出す自家壜詰ワインの熟成には1/3の新樽を使っている。生産量の2/3は樽のままボーヌやスイスのネゴシアンに売り渡している。彼らはここのワインに全幅の信頼をおき、敬愛しているのがよく分かる」とセレナ・サトクリフ女史も高評価。 「ジャン・ピエール・シャルロは長年ポマールとヴォルネイを造っており、それぞれの呼称でトップクラスの、繊細でバランスのいいワインに仕上げている。同呼称の他社のものに比べると、若いうちはコクや色が物足りなくみえるが、やがて熟成とともに収穫年とテロワールが驚くほどはっきりとでてくる。その頃になると、テクスチャーの繊細さやタンニンのブーケへの同化が見事なレベルに達し、ここにコート・ド・ボーヌの優秀な醸造家有りと宣言するようなワインになる。」ル・クラスマン
ヴォルネイ プルミエ・クリュ “レ・フルミエ” 2006年 ドメーヌ ジョセフ・ヴォワイヨ 1級クロ・デ・デュックとピテュールに隣接。ポマールとの境にある、地下をオクスフォード階と言われるチョーク質が貫く粘土石灰質土壌の畑から、スパイシーでしっかりとしたストラクチャを持ちながら、繊細で絹のように柔らかくなると言われる1級フルシエ畑。平均樹齢50年以上のピノ・ノワール全て手摘み。マロ醗酵後オーク樽で14ヶ月以上熟成。花のようで繊細で柔らかく軽いタッチ。滑らかなのどごし。バランスの取れた果実味溢れる繊細なワイン。