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高品質ワイン生産への情熱に燃えるピエール・アンドレは、1923年、ボーヌに自らの名前を冠したワイナリーを創立しました。1927年には、アロース・コルトンにある18世紀の建築で、“シャトー ジョーヌ”（“黄色い城”の意）の愛称で知られていた“シャトー・ド・コルトン”を購入し、ここを“シャトー・ド・コルトン・アンドレ”と名づけ活動の拠点としました。 コルトンを中心としたコート・ドールの高品質ワインの生産に努める一方、北はシャブリからコート・シャロネーズ、マコネ、ボージョレ地区にも自社畑を購入し、ブルゴーニュワイン全般において高品質なワインを供給する生産者及びネゴシアンとしての活動を展開しています。 また、自らのワインの品質向上に努力するのみでなく、ブルゴーニュのワイン産業全体の発展の為にも力を尽くし、特に第2次大戦後の荒廃した時代にオスピス・ド・ボーヌのワインオークションを再興するに当たっての彼の功績は、ブルゴーニュのワイン生産者の間でも高く評価され、現在でも毎年11月に行われるオークションの会場では、ピエール・アンドレは常に最前列の席を与えられるという栄誉に浴しています。 1997年に香港が中国に返還される際、英国がエリザベス女王陛下及びチャールズ皇太子殿下列席の元、世界各国の元首を招いて催した返還記念式典の晩餐会で、赤白共にピエール・アンドレのワインを供したことは、そのワインに対する評価の高さを現す一つの好例といえます。 ピエール・アンドレのワインは、パリの有名ホテル、レストランをはじめ、フランスの中高級ホテル、レストラン、ワインショップを中心に取り扱われています。また、世界各国の航空会社、鉄道会社等でも多数取り扱われています。 ミシュラン・ガイド フランス 2008年度版に掲載された店で、ピエール・アンドレ取扱店 アストランス トログロワ ピエール・ガニェール ラ・コート・サン・ジャック ランブロワジー アラン・サンドランス ホテル・ル・ブリストル リシャール・クタンソー ロスタン	モンラッシェ グラン・クリュ 2004年 シャトー・デュ・コルトン・アンドレ マット・クレイマー氏が「ブルゴーニュのすべての白ワインにまさる、品格と芳醇さにみちた、こよなく完璧なもの」と大絶賛！ミネラルやバニラが調和した複雑で余韻の長い味わいの世界最高峰辛口白ワイン。

愛好家にすればモンラシェはふたとおりの誘惑がある。まず、これを飲むこと。もうひとつは虚像をはぐこと。 どちらの誘惑にもあらがいがたいが、同じくらいためになるのだからおもしろい。やりがいのあるのは飲むほうである 。ひとはみな、モンラシェこそはブルゴーニュのすべての白ワインにまさる品格と芳醇さにみちた、こよなく完璧なものだと声高らかに語ってきたからだ。 モンラシェのもつ個性は多彩なうえにひときわ強く、しかもたがいに分かちがたく結びついている。果実味はコルトン＝シャルルマーニュのように強く、深く、精緻だが、これよりはるかに気品がある。スパイスめいたテロワールの風味は、となりあうシュヴァリエ＝モンラシェほどにあざやかで深遠だが、なお深くひびきわたる果実味とともにある。 そのかぐわしさはムルソー＝ペリエールの迫力にひけをとらないが、どんな香りがひそむのかをさぐりあてた気になるまえに、飲むほうがくたびれてしまうほど、奥深さははかり知れない。これこそが詩人が「熱き心がやどる、内なる石の」W・Sマーウィン「岩」といいあらわした味わいである。 ところで、モンラッシェは何故それほど大騒ぎされるのだろうか。モンラッシェとその衛星的存在のワインが、なぜ世界の辛口白ワインのなかでも「最高」なのだろうか。 当初は緑がかった黄色だったワインの色合いは、壜の中で熟成するにつれて華麗な黄金色に深まっていき、味わいは年とともに奥行きと複雑さを備えていく。蜂蜜、アーモンド、サンザシ、そして秀逸な肌理を持つリッチな味わいなどを、すべてモンラッシェの中に見出すことができる。 モンラッシェというワインは瓶で少なくとも10年は寝かせる必要がある。それからさらに10年はよくなるだろう。またとない収穫年にできた最上のモンラッシェであれば樽の中でもおのずと非凡であろうが、さほどでもない年のときは歳月をかけて瓶で熟成させ、ワインの深みをひき出すこともできる。 マット・クレイマー『モンラッシェについて』