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開店と同時に満席。行列ができるレストランとして数多くのメディアに取り上げられ、テレビ・ドラマ化までされた高校生レストラン。三重県立相可高等学校の食物調理科で学ぶ現役高校生たちが運営する大人気レストランだが、そんな高校がフランスにもある。 それが、ワインの聖地ブルゴーニュのど真ん中、ボーヌにあるリセ・ヴィティコール・ド・ボーヌ（ボーヌ醸造学校）だ。しかし、こちらはレストランではなく、高校生によるワイナリーだ。高校生と聞いて侮るなかれ。 このボーヌ醸造学校は、19世紀に創設。造られるワインはメーリング・リストでフランス全土に販売され、ロバート・パーカーの名著『ブルゴーニュ』のなかでも取り上げられ、しっかりと評価されているのだ。ディジョン大学醸造学部と同じく、こちらもブルゴーニュの多くのドメーヌの子息子女が通う高校だ。公立高校ではあるが、ドメーヌはいかなる補助金も受けておらず、100％ワインの販売による収益で運営されている。 所有する畑はボーヌを中心に、ピュリニィ・モンラッシェからショレィ・レ・ボーヌの間に点在。栽培ブドウのすべてがドメーヌで醸造され、全量瓶詰めされるのはもちろん、熟成に使用する樽もすべて併設する樽学校で造られたバリックが用いられるという徹底ぶりだ。そして、生徒たちは教授とドメーヌの従業員とともに、収穫から醸造、販売にいたるまでのすべての過程に参加し、将来独立する日を夢見て研鑽を続けている。ロバート・パーカーもその実力を認めたワインの本場フランス・ボーヌの高校生ワイナリー。現役高校生の瑞々しい感性から生み出される「青春のブルゴーニュ・ワイン」をぜひご堪能下さい。	コート・ド・ボーヌ ブラン 2010年 ドメーヌ・デュ・リセ・ヴィティコール・ド・ボーヌ コート・ド・ボーヌのなかで最も東寄りで、サヴィニィ・レ・ボーヌ村に隣接する“ル・ドゥシュ・デ・マルコネ”のクリマに、1992年に植樹されたシャルドネの3つのクローン（76、95、96番）が栽培される区画から生まれる。 収穫は手摘み。発酵に先立ち3日間のスキン・コンタクトを施す。その後、空気圧圧搾機で圧搾してバリックに移し、アルコール発酵を行う。発酵温度は18-20度。発酵期間は約7日間。この間、定期的にバトナージュを施す。その後、引き続きバリックでマロラクティック発酵と熟成を行う。熟成期間は10ヶ月。新樽比率25%。バリックはアリエ産とヴォージュ産で、樽の焼きはミディアム・ロング。熟成はシュール・リーの状態で行い、マロラクティック発酵が終了するまでのあいだは定期的にバトナージュを施す。瓶詰めの1週間前にアッサンブラージュを行い、無清澄で瓶詰め。 輝くような黄色の色調。柑橘類やエキゾチック・フルーツを思わせる香り。口中はフレッシュで、後味に若さに由来する酸のある素晴らしい余韻。魚介類の炭火焼と良く合うでしょう。