{"iId":"0102032006767","iName":"","imgUrl":"/default_n/05/0102032006767.jpg","price":"43,780","sId":"122137","sUrl":"wineuki"}

{"fullImgUrl":"https://img.ponparemall.net/imgmgr/37/00122137/default_n/05/0102032006767.jpg?ver=1&size=pict300_300","gId":"2305010000","iId":"0102032006767","iName":"","iUrl":"https://store.ponparemall.com/wineuki/goods/0102032006767/","imgUrl":"/default_n/05/0102032006767.jpg","pRate":"3","point":"1194","price":"43,780","sId":"122137","sUrl":"wineuki","shipping":"0","taxKind":"2"}

メゾン・ニコラ・ポテルは1997年、ニコラの父である故ジェラール・ポテルが所有していたヴォルネイのドメーヌ・ド・ラ・プス・ドールの売却後に設立されました。96年ヴィンテージの約2万本のワインを買付けることから始まりましたが、翌97年ヴィンテージからブドウの買い付けと醸造、および著名なアペラシオンワインの買い付けといったネゴシアン業に取り組んでいます。 ジェラール・ポテルは、名門プス・ドールの名を一気に高めた伝説の人物で、かのドメーヌ・デュジャックのジャック・セイス氏がブルゴーニュに初めてやって来た時に師事したのもこのジェラール氏でした。 プス・ドール時代からヴィニュロン達と試飲会を開いていたニコラは、自身が生っ粋のブルギニヨンであるばかりでなく「ヴィニュロンと同じ目線で話のできるネゴシアン」として信頼が高く、普通はネゴシアンに卸さないようなドメーヌからのブドウの買い付けも可能になっているため、メゾン・ニコラ・ポテルはいわゆる一般的なネゴシアンとは違った、限りなくドメーヌに近い「新しいタイプのネゴシアン」となっています。 ニコラ・ポテルはネゴシアンゆえ自社畑を所有していませんが、栽培農家との契約を厳しくして品質の管理をしています。少なくともリュット・レゾネ（対処農薬栽培）の栽培家、なるべく有機栽培の栽培家と契約を結ぶように心掛け、契約する畑の株の樹齢は最低でも35年、ACブルゴーニュクラスでは50年以上のものしか買い付けていません。収穫されたブドウは一部果梗(1/3～2/3)を残して、14～15度で4～5日間低温浸漬を行い、自然と醗酵が行われるようにします。低圧で圧搾され、長い熟成に備えて2週間デブルバージュが行われます。新樽比率は、グラン・クリュで80%、1級で20%(残りは1年樽)、やや強めに焼きが入れられた樽で平均15ヶ月熟成されます。ニコラはマロラクティック醗酵が早い時期に始まるのを嫌うため、カーヴを10～11度に冷やして、酵母の働きを抑えます。9月の新月の前日に1回目の澱引き、2回目の澱引きもやはり新月の前日を選び翌年2～3月のアッサンブラージュ時に実施されますが、年によっては一切澱引きをしないこともあります。清澄はせず、濾過も基本的には行われません(状態によっては、行なうこともあります)。 年は、特に醸造設備や施設面の向上に力を入れています。本社はニュイ・サン・ジョルジュ駅のすぐ前にある、伝統的なブルゴーニュの屋敷を改装した建物に移転し、醸造施設も駅前のSNCF（フランス国鉄）所有の建物を長期賃貸契約を結んで使用しています。なお、この施設は醸造作業に最適な様に改装され、高品質なワインの醸造に必要な設備が整っています。
モンラッシェ グラン・クリュ 2006年 ニコラ・ポテル フランスの小説家アレクサンドル・デュマが「脱帽し、ひざまずいて飲むべし」と評したブルゴーニュ辛口白ワインの最高峰！見事に表現されたテロワール！非常におおらかで気品があり濃密。熟成向きスタイルで、15～20年で偉大なボトルになると言われる白ワイン。

愛好家にすればモンラシェはふたとおりの誘惑がある。まず、これを飲むこと。もうひとつは虚像をはぐこと。 どちらの誘惑にもあらがいがたいが、同じくらいためになるのだからおもしろい。やりがいのあるのは飲むほうである 。ひとはみな、モンラシェこそはブルゴーニュのすべての白ワインにまさる品格と芳醇さにみちた、こよなく完璧なものだと声高らかに語ってきたからだ。 モンラシェのもつ個性は多彩なうえにひときわ強く、しかもたがいに分かちがたく結びついている。果実味はコルトン＝シャルルマーニュのように強く、深く、精緻だが、これよりはるかに気品がある。スパイスめいたテロワールの風味は、となりあうシュヴァリエ＝モンラシェほどにあざやかで深遠だが、なお深くひびきわたる果実味とともにある。 そのかぐわしさはムルソー＝ペリエールの迫力にひけをとらないが、どんな香りがひそむのかをさぐりあてた気になるまえに、飲むほうがくたびれてしまうほど、奥深さははかり知れない。これこそが詩人が「熱き心がやどる、内なる石の」W・Sマーウィン「岩」といいあらわした味わいである。 ところで、モンラッシェは何故それほど大騒ぎされるのだろうか。モンラッシェとその衛星的存在のワインが、なぜ世界の辛口白ワインのなかでも「最高」なのだろうか。 当初は緑がかった黄色だったワインの色合いは、壜の中で熟成するにつれて華麗な黄金色に深まっていき、味わいは年とともに奥行きと複雑さを備えていく。蜂蜜、アーモンド、サンザシ、そして秀逸な肌理を持つリッチな味わいなどを、すべてモンラッシェの中に見出すことができる。 モンラッシェというワインは瓶で少なくとも10年は寝かせる必要がある。それからさらに10年はよくなるだろう。またとない収穫年にできた最上のモンラッシェであれば樽の中でもおのずと非凡であろうが、さほどでもない年のときは歳月をかけて瓶で熟成させ、ワインの深みをひき出すこともできる。 マット・クレイマー『モンラッシェについて』