グザヴィエモノ氏はボルドーやアメリカでのワイン造りの経験を経て、1994年に実家であるドメーヌに3代目として戻った。当時はドメーヌ ルネ モニエという名前だったが、2005年からドメーヌグザヴィエモノと名乗る。9つの村に16haほどの所有畑が広がり、そこで18種類幅広いワインを造っている。グザヴィエ氏が当主に就任して以来本格的なブドウ樹の植替えや醸造施設の改装を行い、更なる品質の向上に取組んでいる。

除草剤を一切使わない“リュットレゾネ”実施。毎年10～12回、土壌を丁寧に耕作。厳格な摘芽による収量制限。夏に日が昇る側の葉をとることで風通しを良くし、病気から樹を自然に守っている。

白ワインは収穫は全て手摘みで、選果は選果台を畑に設置し行う。最初から極力透き通った果汁を得るため、2～3時間かけてゆっくりとブドウを圧搾。デブルバージュの後、重力で果汁を樽に移し、天然酵母のみで発酵。アルコール発酵の終わりにバトナージュを行う。赤ワインは収穫は全て手摘みで選果は合計3回、厳重に行っている。70～100%除梗を行った後、ソフトなピジャージュ＆ルモンタージュを行いながら3週間ほどかけて温度管理付きのステンレスタンクで発酵。軽い圧搾を行ってからワインを樽に移し12～14ヶ月間熟成させる。

ムルソー レ・シュヴリエール 2012年 ドメーヌ・グザヴィエ・モノ

非常にスタイリッシュなワインができる畑として有名で、斜面がやや北にうねっていなければ1級畑としての格付けが妥当だと言われるレシュヴァリエール。2.4haの斜面上部、中部、下部にそれぞれ畑を所有し、各地区を別々に醸造して瓶詰め前にブレンドすることで、テロワール全体の特徴を表現。岩が多く含まれている土壌のため、デリケートな塩味のようなミネラル感が楽しめ、余韻も長いブルゴーニュ辛口白ワイン。