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ロジェール・ソーヴェストルは、50歳前半でDomaine Vincent Sauvestre社を設立。会社は1988年に彼の息子であるヴァンサンに受け継がれています。当時ムルソーの周りにたった6haだった畑は、今では7地域に分かれて300haもの畑を所有するまでになりました。(うち23haがコート・ドール圏でプルミエ・クリュ、グラン・クリュも所有。)伝統的なワイン醸造とオーク樽熟成により、畑ごとに異なるテロワールの個性を表現しています。また、新樽をふんだんに使う新世界のワインが注目されている中オーク新樽の使用は40％以下です。 畑を取り巻く自然環境を尊重する彼らは、リュット・レゾネ(減農薬農法)の手法で栽培しています。例えば、木と木の溝には除草剤を使用しないことや、コンフュージョン・セクシュエルという畑のあちこちに張られたワイヤーに「害虫の雌のフェロモンと同じ香り」のカプセルをかけ、雄の生殖活動を「混乱させ」、殺虫剤を用いずに産卵を防ぐ方法を採用していること。 また、ワイン醸造中のポンプ使用を避け、酸化を最低限に抑え、結果、酸化防止剤である二酸化硫黄の使用を大いに減らすなど、様々な工夫と努力を行っています。
シャブリ プルミエ・クリュ モンマン 2012年 ロジェ・ソーヴェストル ブルゴーニュのシャブリ地区の南東、ヨンヌ川支流のスレン川の左岸の急斜面にある石灰岩土壌の畑で、冷涼な気候下で栽培されているシャルドネを手摘みで収穫後、すぐに圧搾し、ステンレスタンクにて低温でアルコール発酵。ステンレスタンクでマロラクティック発酵し、発効前に澱引き。約12ヶ月後にボトリング。外観は輝きのある黄金色。ミネラル香を感じる複雑な香りに柑橘類のアロマ。酸とミネラルのバランスが良いエレガントで繊細な味わいに長い余韻が残る。牡蠣、魚料理、鶏や牛のホワイトソース料理などと良く合います。