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ピュリニー・モンラッシェ村の東隣、コルセル・レ・ザール村に5世代続くドメーヌです。15年間に渡って名門メゾン「モワラール」のエースとして活躍したシルヴァン・ショレがこの実家に戻り、2010年に正式に継承して、本格的に自社ブランドでの発売を開始しました。彼のワイン造りを特徴づけているのは、自身が飼育する、3頭の馬（クイッキー、トルナード、レオポルド）による耕作です。 「馬は、トラクターなどの重機のように土壌を踏み固めることなく、土中に十分な空気を取り込ませながら畑を耕すことができます。そのため土中の微生物たちもいきいきと活動でき、彼らのおかげで化学肥料や農薬を使う必要はなくなります。その結果、根を地中深くまで伸ばすことができ、深土中の滋養分やミネラルを、たっぷりとぶどうに取り込むことができます。微生物たち、馬たち、そして僕、みんな共存共栄です」（シルヴァン・ショレ）。 馬による耕作を行っているブルゴーニュの生産者は増えてきていますが、ほとんどは専門業者への外注で、彼のように自ら飼育している造り手は、DRCなどごくわずかです。 「僕は、自分の畑と、馬たちを熟知しています。言葉ではうまく説明できないのですが、今日は、クイッキーでもトルナードでもなくレオポルドと、あそこやあそこの区画ではなくこの区画の耕作をするのがベストだろう、という風に判断しながら仕事をしています」。 自分自身で毎日馬の世話をし、「家族」として一緒に暮らしている栽培家だからこそできる、かように細やかな仕事の積み重ねが、後々、ワインの品質と味わいに大きな違いをもたらすことになります。	ブルゴーニュ レ・グランド・グット シャルドネ 2010年 ドメーヌ・シルヴァン・ショレ 「レ・グランド・グット」はムルソー村内のACブルゴーニュ区画です。1ha。粘土石灰質土壌。樹齢55年以上のVV。1～5回使用樽で11ヵ月間熟成。