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20世紀の初めにミッシェル・カズにより創設されたドメーヌ・カズはルーションの中心、リブザルトに位置するワイナリーです。 15年前から除草剤、殺虫剤、化学肥料などを使わない栽培法に切り替え、1998年にはエコサートによる有機認証を取得。1997年よりすべてのぶどうにビオディナミ農法を採用する等、160haの自社畑を持ち、15種類のワインを生産するフランス最大のビオディナミワイン生産者。一方、1960年以来、ボルドー、パリ、ロンドンを始めとする各地の国際ワインコンクールで300以上もの受賞歴を持ち、その品質の高さは広く知らしめられています。 VDN（ヴァン・ド・ナチュレ）にとって最も重要なアペラシオンであるリヴザルトに構えるドメーヌ・カズは20世紀始めからその歴史を刻みます。当時のリヴザルトぶどう栽培者たちと同様、彼は地元ワイン生産者にぶどうを売るためにぶどう栽培学を学びました。1927年に私達の父であるエメがこの8haほどのぶどう畑を購入したことから、ドメーヌ・カズの歴史が始まります。以降隣接する畑を購入し、1950年までには40haまで広がりました。 1971年、弟であるベルナール・カズがボルドー大学のワイン醸造学を卒業、エミール・ペイノーとマスカル・リベロー・ガイヨン教授のもと近代的な醸造技術を習得しました。彼がドメーヌ・カズに加わることで、さらなる進化を遂げるに至りました。これよりアンドレは経営とマーケティングに、ベルネールはワインの醸造や造りを見ることとなり、今では60haの畑を所有するまでに成長しました。 ル・クラスマンは★シングルスター付で高評価し、「ルーションの伝統に根ざしたドメーヌ・・・このドメーヌの実力が最も発揮されているのは天然甘口ワインである。・・・“リヴザルト”を代表するこのドメーヌは実に多様な品揃えを持つが、どれをとっても出来がよい」とベタボメ。 コート・ド・ルーションについてヒュージョンソン氏は、「ピレネー東部のAOC、カリニャン種からくる屈強な赤が最良で非常に風味のよいものになりうる。」★★とし、ヴィラージュについては「この地域で最良の赤ワイン群」とし、このドメーヌ カーズをゴビなどとともにおすすめ生産者のひとりに挙げています。	オスピス・カタラン メルロー レ・ヴィーニュ・ド・マルタン 2012年 カーズ家 オスピス・カラタンがあるルーション地方はスペイン国境に接し、カタロニア文化の影響が色濃く残ります。12世紀、古都ペルピニャンに造られた最初の病院（オスピス）が名前の由来。ラベルに描かれているロバは、キュヴェ名の聖マルタンがこの地を訪れたときに、彼のロバがぶどうの小枝を食べたところ、翌年から豊作に恵まれ、それからぶどうの剪定が広がったと言われ、ロバがこの土地のシンボルになりました。 豊かな香りで、ブルーベリーや紫の花のニュアンス。有機ワインらしい素直な果実の凝縮感とキメの細やかなタンニンを持つ、余韻の長いワインです。