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14世紀まではローマ教皇の所有地だった畑を1850年代に所有し、その後6世代に渡り現在に続く生産者です。またヴィサン村最高と言われる”LE DAVES”地所を最大所有しており、テロワール第一に考えるワイン造りを実践しています。 化学肥料を使わず、ブドウの搾りカスと羊糞の肥料を用いた自然農法。発酵はイーストを使用せず、自然酵母100％にて行います。またオリヴィエ氏は他の生産者に時として見られる、SO2の添加過多による独特の乾いた香りを大変嫌っており、現実的に可能な限りその使用を抑えるようにしています。酒石酸を固める低温化も行わず、全てノンフィルターにて出荷。100％手摘み。 オリヴィエ キュイエラのヴィザン村は、トリッフの有名な聖地ですが、ワイン産地としてはコート　デュ　ローヌ地方でもほとんど無名で、大部分のワインは村の中心部にある巨大な生産者組合によって売られています。 キュイエラ家は、村はずれの周りを葡萄畑に囲まれた小高い丘にあり、そこから広大なコート　デュ　ローヌ特有の景色を見ることが出来ます。彼は、モンペリエで醸造を勉強した後、‘93年にサンジョセフで醸造家としてスタートを切りました。その後、‘99年に加盟していた3つの農協から順次独立し元詰を開始し、‘03年には最後の農協からも独立しました(ちなみにヴィザン村は2500haありますが、元詰をしているのはわずか5軒だそうです)。 所有する畑34haの内、18haがローヌ　ヴィラージュ、16haがヴィサンですが、ヴィサンの3～5年の若い木はA.C.ローヌに格下げします。試飲してみると、このヴィザン村の異端児の造るワインは、期待を裏切らない素晴らしくパワフルな濃厚なものでした。 彼のワインは、初リリースの2000年から様々なところから高い評価を受け、‘00ヴィザンはロバート パーカーJr.が90点を付けています。90％をアメリカやEUに輸出しています。 ル・クラスマンはオリヴィエ・キュイエラについて、 グルナッシュに適したヴォークリューズの土地の1つであるヴィザン村のクリュを代表する最良の生産者のひとりである。 そのヴィザンの村名表示をするコート・デュ・ローヌは、「ルイーズ・アメリ」という銘柄も「ヴィエイユ・ヴィーニュ」という銘柄も、骨格がしっかりしていて美味である。「ヴィザン・ルージュ 2001」はよい出来で、「ルイーズ・アメリ」はより力強く濃厚で奥行きがある あの有名本『南仏プロヴァンスの12か月』の中にもヴィザンが・・・！ 私ははじめのコースに白ワインのハーフ・ボトル、後は赤と注文した。「いやそれは違う」老人はヴィザンの赤ワイン、コート・デュ・ローヌを薦めて、上等のワインといい女はヴィザンと相場が決まっていると言い、暗く奥深い酒蔵からその瓶を運んで来た。「どうぞ。きっと気に入りますよ」(後にあたりを見まわすと、どのテーブルもみなワインはこれだった。) ・・・・・・ 料理はゴー＝ミヨー・ガイドに書かれている通り、頬が落ちそうなほどだった。ワインもまた老人の言葉に違わず、私達はコート・デュ・ローヌがすっかり気に入った。山羊のチーズの小さな塊にハーブをあしらったオリーブ油のマリネが運ばれてきた時には、すでに瓶は空だった。 『南仏プロヴァンスの12か月』より　ピーター・メイル著	コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ ヴィサン キュヴェ・ルイーズ・アメリ 2004年 各畑の最良の部分で収穫されたブドウを栄え抜きで仕込んだ、ドメーヌのトップキュヴェで娘の名前がキュヴェ名になっています。グルナッシュは樹齢50年で収穫量は35hl/haに抑えられています。30日間マセラシオンした後、樽(1～2年使用樽)で18ヶ月熟成。ノンフィルターにて出荷。 紫がかった濃いルビー色、ジャムを煮詰めたようなラズベリーやチェリーの甘いアロマがあり、バニラの風味も感じられ、濃縮した果実味があります。ヴィザン最良のワインの一つと言うことが出来ます。2001年でパーカーポイント91点、クラスマンで8/10点獲得。 2001年でパーカーポイント驚異の91点獲得！これがオーク樽で熟成された唯一のキュヴェ。2001年は新樽は20％しか使われておらず、そのほとんどは、10％を構成するシラーに使われました。 深いルビー/紫色で、木イチゴとキルシュ酒の甘いアロマ、かすかにバニラとリコリスのヒントが混ざっています。噛みごたえがあり、深く、フルボディです。 オリヴィエ キュイエラ氏 パーカー三ツ星～四ツ星生産者。初ヴィンテージ2000年からパーカーポイント91点を獲得したという、驚異の造り手。