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北ローヌ、サン・ジョセフ最南端の村シャトーブルグに位置するドメーヌ。 1587年から続くこの辺りでは最も古い家柄のドメーヌで、ポール・ジャブレやシャプティエなどの有名ネゴシアンに樽売りしていましたが、1980年からドメーヌで瓶詰めを開始しました。90年代に入りロラン&ドミニクのクルビ兄弟が参画したことにより頭角を現してきた注目のドメーヌです。世代ごとに受け継がれてきた伝統的手法を中心にワインが造られています。 ローヌ北部のグラン、シャトーブルグ、コルナス地区の優良な畑32haは、ほとんどが丘陵地・傾斜地で南と南東を向いています。そして特筆すべきことはサン・ジョセフのヴィラージュAOCのクラスでさえも37h/haの収量にしていることで、ブルゴーニュのグラン・クリュ35hl/ha並みの収穫量に抑えていることです。上級キュヴェ"レ・ロイエ“にいたっては、25hl/haに抑えています。 ぶどうは全て手摘み、醸造所では厳格な選果が行われます。熟成は、従来の大樽から小樽のバリックへと切り替えました。複雑で凝縮感ある新世代のサン・ジョセフに仕上げています。 ドメーヌ・クルビは急成長し、モダンなスタイルのローヌワインに大変貌を続け、世界的な評価を受けています。現在では「ピック」「ラ・トゥール・ダルジャン」「タイユヴァン」「ピエール・ガニエール」などの有名レストランで提供されるという人気ぶりからも、その品質の高さがわかります。2006年版オズ・クラークワインガイドではシラー種のベストプロデューサーの1人にも選ばれています。 厳しい評価で知られるル・クラスマンも、「このドメーヌはサンジョセフ最南端のシャトー・ブールに位置しているが、サンジョセフ同様、コルナスにおいてもブドウ畑を立地条件のよい斜面へと拡大している。この非常に重要な仕事に対する多大な努力は実を結び、この区画のさまざまなワインが優美さを増し、より濃厚なテクスチャーを持つこととなった。」 サン・ジョセフについてヒュー・ジョンソン氏は、「ローヌ河流域北部の長くのびたAOC。果物を詰め込んだかのような、極めて見事なワインを産する。クローズ・エルミタージュよりも構成がしっかりとした申し分ないことが多い。」と高評価し、おすすめ生産者の1人にルイ・シャーヴなどど伴にこのクルビを挙げています。