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ローヌ渓谷は、アルプス山塊と中央山塊とに挟まれ、その変化に富んだ地形と地質学的、土壌学的多様性が特徴となっています。シャプティエ社はローヌ渓谷のトップドメーヌであり優れたネゴシアンとして200年の歴史を有した名門として知られています。以来数世代にもわたり、そのぶどう畑は最高の土壌を求めて多様化し、広がってきました。その第一の目的は、常に大地という揺りかごから愛すべきワインを手に入れることでした。 現在、M.シャプティエ社の所有するぶどう畑は80ha以上にのぼり、本拠地であるエルミタージュ、クロズ・エルミタージュやサン・ジョセフの他、北にコート・ロティやコンドリュー、南にはシャトーヌフ・デュ・パプなど、ローヌ渓谷各地の名産地に広がっています。 又、同社はコルナス、タペル、ジゴンダス、コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ・ラストー、ミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズ、コート・デュ・ローヌ、コート・デュヴァントゥなどのAOCを持つワインの醸造や、時にはぶどう栽培まで管理しています。 現在、経営にあたっているミシェルの全情熱は、優れたぶどうとワインを創造するための絶えまない研究に注がれています。これは。料理とよく調和するガストロノミックなワインを手に入れることを目的としています。 彼は同社の伝統を引き継ぎながら、彼自身の哲学、高い技術、卓越した経験でさらなる進歩をドメーヌにもたらしました。ビオディナミ農法について造詣が深かった彼は90年代初めにこの地域で頭角を現し世界でも有名になる。 低収量で伝統的な様式で醸造されたワインは、パワフルで凝縮感がありながら、エレガントさを持ち合わせていて、熟成させても美味しく、食事に合うワインに仕上がっている。	エルミタージュ レルミット 2012年 M.シャプティエ 「“Fac & Spera（ファック・エ・スペラ）”」とは、「人事を尽くして天命を待つ」という意味。まさにＭ．シャプティエ社の哲学を象徴しています。セレクション・パーセレールとは、区画ごとに細分化された単一畑で栽培されている樹齢の古い木から収穫されたブドウを醸造して造られた、同社最高峰のワイン。ブドウはバイオダイナミクス農法を用いて丁寧に栽培されていますが、この農法こそ非常に意味のあることなのです。またワインメーカーは介入しすぎることなく、テロワール自身に語らせ、テロワールの写真を撮るように客観的な視点からワイン造りを行います。土壌や気候、ヴィンテージ、そして継承される伝統や技術の集約により生まれた、同社のエスプリあふれるワインです。 「レルミット　ルージュ」は1996年より生産されたキュヴェで、畑はエルミタージュの丘の頂上付近の礼拝堂の周囲に広がり、大変日当たりの良い斜面に位置。