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サンセールの若き造り手、セバスティアン・リフォーは現在30歳。リフォー家は代々サンセールで農業を行う農家。セバスティアンは世界一のワインショップとも称されるパリの「ラヴィーニャ」等での勤務の後、そこで数万種類のワインを見てきた経験を元に本当に自分の求める味わいのワインを造り出す為、2004年よりサンセールの実家に戻り、父エティエンヌから2haの畑を譲り受けワイン造りの道を歩み始めます。ワイン造りを始めた当初から有機栽培への転換を徐々に進め、2007年にビューローベリタスよりビオロジックの認証を取得します。 土壌は粘土石灰質の南-南東向きのゆるやかな斜面。現在はビオディナミの理念を取り入れ栽培を行なっており、畑での農薬等の無使用はもちろん、畑を耕すのもトラクターは使わず、馬で行います。こうすることにより土壌が圧縮されずに、土中の微生物環境も最適に保たれます。 醸造でも極力人的な介入を排除し、葡萄のポテンシャルを前面に押し出す、自然に任せた醸造を行なっています。その為、通常の白ワインでは亜硫酸を添加し回避されることの多いマロラクティック発酵も自然と起こり、これにより酸が丸くなり、また香りにも複雑さが表れ、セバスティアン・リフォー独特のサンセール・ブランが産み出されます。また、SO2の添加は瓶詰め前に10mg/l行うのみ。	サンセール ル・ルーエ ブラン 2010年 ドメーヌ・セバスチャン・リフォー ステンレスタンクにて野生酵母のみで3ヶ月かけてゆっくりと発酵。MLF後同容器内でシュールリーにて18ヶ月熟成。SO2を極少量添加し瓶詰め。 濃い目のレモンイエロー。完熟した柑橘系の果実やアプリコット、蜂蜜などの甘い香りと、シナモンなどのスパイスが混じり、非常に複雑な香り。マロラクティック発酵による非常にまろやかな酸が、きれいなミネラル感と共にふくよかな果実味の輪郭を縁取ります。