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リックヴィール村のブドウ栽培農家として、1626年にその歴史の始まりを刻むトリンバック家が、現在のリボヴィレ村に移り、ワイン醸造業者としての名声を博すようになったのは19世紀末。フレデリック・エミール・トリンバックの時代になってからです。 彼は1898年、ブリュッセルで行われた国際品評会にワインを出品し、最高位の賞を受けました。今日なお、フレデリック・エミールのイニシャルが社名に冠されているのは、そのような理由からです。 同社はグラン・クリュ・ロザケールの中に、アルザスのロマネ・コンティと呼ばれる単一畑のクロ・サンテューヌを単独所有しています。この1.3ヘクタールの畑にはリースリングのみが植えられています。 ル・メイユール・ヴァン・ド・フランス誌は、ズィント・ウンブレヒトとマルセル・ダイスに次ぐ二ツ星評価で「1620年の創設以来代々引き継がれて発展してきたドメーヌで、今日ではベルナールとユベール・トリンバックが指揮を執っている。ドメーヌの傑出したリースリングの“クロ・サン・ユーヌ”はほぼ完璧な出来栄え。アルザスのリースリングが持ち得る最上のクリーンさとエレガントさを併せ持ち、まろやかでふくよかな味わいで非常に優れたフィネスを備えている。」と大絶賛！この2004年の「クロ・サント・ユーヌ」で17.5点/20の最高評価！ ヒュー・ジョンソン氏は、ほぼ満点の四ツ星をつけ、「アルザスで最も偉大なリースリング、“クロ・サン・テュヌ”と、おそらく2番目に偉大なリースリング、“キュヴェ・フレデリック・エミル”を産する生産者。この会社が造るワインのスタイルは辛口だがエレガントで、熟成に耐える卓越した潜在能力を持つもの。」と、絶賛！	アルザス ゲヴュルツトラミネール “キュヴェ・デ・セニョール・ド・リボピエール” 2004年 ドメーヌ・トリンバック キュヴェ・デ・セニョール・ド・リボピエール」は毎年造られず、高品質なブドウが収穫できた年にのみ生産されています（直近だと2003年、2002年、1995年は造られておりません）。その名のとおり「リボピエール公のキュヴェ」として、高品質のアルザス産のゲヴュルツトラミネールの代名詞といわれているワインです。収穫はブドウが可能な限り成熟するように非常に遅く行い、全て手作業です。発酵はステンレスタンク内で2～4週間行われマロラティック発酵は行いません。樽熟成は行わず、瓶詰め。最低4年以上、十分熟成させてから出荷されます。 豊かなライチや香辛料の香りを思わせます。よく熟しているが甘くなく、繊細さと凝縮さを合わせ持ち、まろやかさと粘着性が、エレガントさを包みこんでいる卓越したワインです。 アペリティフとしても楽しめますが、スモーク・サーモンや、フォアグラ、中華料理、スパイスのきいた料理、また風味の強いチーズやフルーツ・タルトにもよく合います。