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カンティーナ・セッラデナリは、19世紀後半に、現オーナーの祖先で、トリノで自動車製造を行なっていたディアット・ネグリ家の所有となりました。当時から趣味的にワイン造りはしていましたが、今のようなスタイルに生まれ変わったのは、現在のオーナー、ジョヴァンニ・ネグリの時代になってからのことです。 ジョヴァンニの父はトリュフに異常に熱中している人物でした。1970年にトリュフの生産をスタートし、トリュフに専念するため葡萄の樹は抜いてしまいました。ジョヴァンニは葡萄を育てていて、ワインが大好きでしたから、葡萄を育てるのを止めてしまうことには反対していました。そして、父が亡くなった後、ジョヴァンニは葡萄を植えなおし、もう一度ワイン造りを始めたのです。そして現在、イタリアを代表するトップエノロゴの一人、ロベルト・チプレッソ（※）と共に、伝統と現代技術を融合させ、年間わずか30000本という少量生産で高品質なワイン造りを行なっています。 ※イタリアを代表するエノロゴの一人。学生時代、ブルネッロを一口飲みその味わいに魅せられ、ワイン造りの道に進みました。名醸造所で腕を磨き、その後、”ラ・フィオレータ”を設立しました。1997年にはイタリア最優秀エノロゴに選出されました。 ビオロジックを行っていますが、北イタリアだけに認められているある種の病気を防ぐ化学薬品は使用しています。黒死病が流行した中世の時代、バローロ村やラ　モッラ村の農民達は身の回りの財産をかき集め、山の上まで逃げてこなければなりませんでした。そのため、この地方の方言で「財産の山」という意味の“Sara D’ne”から“Serradenari”と呼ばれるようになりました。7．5haの狐や熊等の野生動物の住む森も所有。ランゲの森は最高の白トリッフの産地として知られ、トリッフハンターが、犬を連れてやって来ます。	バローロ 2007年 セッラデナリ 60HLの内側に木を貼った円錐形のタンク（樽と同じ風味）で発酵。同じタンクで24ヶ月熟成。スミレを思わせる花の香りと、きのこや土の複雑な香りが感じられます。飲む1時間前に抜栓しておくと、より味わいが広がります。タンニンは非常に力強いですので、表面を焼いた噛み応えのある赤肉と一緒に楽しみたいワインです。