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フォラドーリ。90年代ガンベロ・ロッソはじめ各評価誌で最高の評価を受け続けテロルデゴを世界に認知させた偉大なる造り手。ある意味で素晴らしい生産者であることは認識していましたが、テラヴェールとしては方向性の違うワイナリーと認識しておりました。しかし、ニコラ・ジョリーが主催するイベントなどで試飲する機会があり、良い意味で驚かされました。当主エリザベッタ・フォラドーリはテロルデゴの可能性を信じ、90年代、ありとあらゆる栽培、醸造方法を試してきたと言います。最高の評価を得た彼女はそこで止まっていなかったのです。 今ではそのほとんどの所有畑でほぼ全ての薬剤の使用を中止。ビオディナミを採用することで土壌変換を試み、そのほとんどの畑で成功を収めています。また醸造に関してもより自然な醸造へ切り替えを進めています。それによって畑ごとのテロワールの違いが明確にでてくることが解り、今ではテロルデゴで4種類のワインに分かれることとなりました。 更には、この地域を代表する白葡萄であるノジオラ、そして近年注目の白葡萄インクロッツィオ・マンツォーニをそれぞれ単一品種でボトリングを開始。ここでも畑はビオディナミを採用し、醸造も今までとは全く違った醸造により、今までのフォラドーリのイメージを大きく覆すワインに仕上がっています。完璧に熟した果実を最適なタイミングで収穫し、自然酵母で発酵。ゆっくりとした発酵期間中は果皮を浸漬させることで果皮の成分を抽出する。発酵期間はなんと8ヶ月。発酵容器はアンフォラを採用。『ビオディナミによって土壌が活性していて果実はその独自のキャラクターを最大限に発揮できる状態にある。よって外から何も影響を与えないアンフォラでの発酵・熟成を行うことにした。ビオディナミによって蘇生した土壌はワインに“生”と“活力”を与えていることを感じて頂きたい』	テロルデゴ・トラリアーノ “フォラドリ” 2009年 フォラドーリ 黒ブドウのテロルディゴ種はイタリアのトレンティーノ・アルト・アディジェ州の北部で栽培されています。標高2000メートルの山に囲まれた狭い平地で、カンポ・ロタリアーノにのみ生育する品種で、栽培面積は400haにすぎません。この品種がトレンティーノに持ち込まれたのはヴェローナ県にあるガルダからであろうといわれています。