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昨年2月「ネクター・デイ」のファースト・ヴィンテージ2003が、日本市場に華々しく登場した。この「ネクター・デイ」をいち早く取り上げた評価誌は2つ。当然のごとく本国のイタリアの『ヴェロネッリ』が、いきなり94pt＝エクセレントを、また、アメリカを代表する『ワイン・スペクテーター』でも91ptという高い評価を与えた。これほどまでに「ネクター・デイ」の2003VTは、ファースト・ヴィンテージながらも大いに注目を集めた。そして、いよいよ2004VTが満を持してリリースされた。 2004VTはトスカーナ・マレンマにおける最優良ヴィンテージであることは然り、早速イギリスで最も権威のあるワイン評価誌『デキャンター』は、最高評価である5つ星を与えた。さらに、本国イタリアでは、あのヴェロネッリも、ルカ・マローニも「ネクター・デイ2004VT」に注目。なんと『ルカ・マローニ2013年版』は90ptという高得点を与えた。同誌に掲載される全836本のうち90pt以上のワインがたったの2.2％であることを鑑ると、これは驚きに値する。 しかもヴェロネッリでは“エクセレント＝★★★”よりも優れた“スーパー・トレ・ステッレ=★★★”をいきなり獲得。この“スーパー・トレ・ステッレ”は、通常エクセレントを3年連続して獲得したワインにのみ与えられる評価なのだが、「ネクター・デイ 2004VT」は2年目にしての獲得。これは異例中の異例だ。しかもマレンマ唯一の“スーパー・トレ・ステッレ”だ。	アド・アストラ 2013年 サンジョヴェーゼ40％、カベルネ・ソーヴィニヨン25％、メルロー15％、シラー15％、その他5％。50ヘクトリットルと105ヘクトリットルの2種類のステンレスタンクで発酵とマセレーションが行われる。発酵温度は28-30度，発酵期間は15日間。ワインの一部はネクター・デイ同様，ミディアムトーストされたアリエ産バリック(新樽、1年樽、2年樽各1/3ずつ使用)、一部はステンレスタンクで10ヶ月間熟成。清澄をせず、非常に軽い濾過の後瓶詰めされる。 熟したダークチェリーのアロマに、絹のようなタンニンの柔らかな口当たりに、ヴァニラやミルクチョコなどのニュアンス。長くフルーティなフィニッシュ。 フィレンツェ出身のグラフィック・デザイナー兼写真家であるカテリーナ・デ・レンツィス・ソニーノ男爵夫人が担当した。彼女がこれまで手掛けたエチケットは，アルジャーノの「ソレンゴ」、テヌータ・サン・グイドのサッシカイアの弟分「グイダルベルト」、アンティノリの「ピアン・デル・ヴィーニュ・ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」など、超一流のワインのみ。