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1972年に4人の共同経営者が買い取り、現在のカステッロ・ディ・アマがスタートしました。2代目となる現在のオーナー、エノロゴであるマルコ・パランティ氏は2003年『ガンベロ・ロッソ』誌のワイン・オブ・ザイヤーも受賞しています。 『キャンティ・クラシコが「早く飲める安ワイン』という存在だった時代に、栽培・醸造責任者に就任したマルコ氏は「5年経っても美味しく飲める＝熟成するキャンティ・クラシコを造る」と目標を掲げました。その目標を実現するためにブルゴーニュ的な『クリュ』ごとに収穫・醸造する方法と収量を約50％に制限すること。手間とコストが掛かるこの手法をキャンティクラシコに持ち込み、品質改善を実現したのです。 畑を見直し、品種に適した土地に絞って葡萄を栽培することでサンジョヴェーゼのクオリティをさらに磨いていくことに努力します。やがて『クリュ』ごとに仕立てる方法から、所有地全体の中からそれぞれに育った葡萄を集め、ブレンドすることで最上のワインを仕立てる方法へと移っていきます。そのためそれまで『１つのクリュ』としてリリースされていた2つの区画のワインを廃止して、スタンダードキュヴェである『カステッロ・ディ・アマ=キャンティ・クラシコ』に統合、しかし現在でも「ベラヴィスタ」「カズッチャ」のクリュのワインは出来のよい年に生産されています。 サンジョヴェーゼの区画を整理した後、補完品種として実験的にカベルネ・ソーヴィニヨンとメルロを栽培していました。カベルネは標高の高い冷涼な気候のため十分に熟さず、栽培を中止しましたが、ポムロルからクローンを持ち込んだというメルロはアマの土地の粘土質の土壌向きであり、気候も完熟に影響せず、優良な葡萄が収穫されました。このメルロを100％使用して造ったのが「ラッパリータ」。（ラッパリータはベラヴィスタの畑の一部だったそうです。）スーパータスカンとして一躍名を馳せ、現在でもガンベロ・ロッソのトレビッキエリの常連となっています。 カステッロ・ディ・アーマについてヒュージョンソン氏は、★★★をつけ「キャンティ・クラッシコのブドウ園のなかでも現代的で最もむらがなく最良のものに数えられる」と大絶賛！！ トスカーナ過去最高、歴史のヴィンテージ2006年VTにロバート・パーカー「ワインアドヴォケイト」は2004年と伴に過去最高の96点をつけるスーパーグレイトヴィンテージ！(イタリア担当のアントニオ・ガッローニ氏によると06年は「一貫して素晴らしい品質」)で、なんとこのアマの“ヴィニェート ラ カズッチャ”の96点の最高評価とともに「ヴィネート・ベラヴィスタ」96点、ファットリア・ル・プピッレの「サフレディ」96点、モンテヴェルティーネ「ル・ペルゴーレ・トルテ」も96点、トゥア・リータ「レディ・ガフィ」97点他、高評価続出！	カステッロ・ディ・アマ キャンティ・クラシッコ “ヴィネート・ラ・カズッチャ” 2006年 サンジョヴェーゼに並々ならぬ情熱とこだわりをもつキャンティの最高の造り手の一つがカステッロ・ディ・アマ。アマにとって、畑名入りは『最高のもの』でなくてはならず、2つの畑、「カズッチャ」と「ベッラヴィスタ」はまさにその最高のキャンティなのです。 しかしながら、あくまでも品質にこだわるアマ。この「カズッチャ」「ベッラヴィスタ」は、葡萄の出来がかなり良かった特別な年のみしか生産されません。 「カズッチャ」の畑は、比較的砂を多く含む土壌のため、柔かく、 優美なワインが出来上がります。 メルローを補助品種として用いることにより、ワインに柔かさを 与えることを狙っています。 ヴァニラ香が少しある、柔らかく甘いアロマ。 チェリーが強めでしょうか。非常にバランスの良い、 きめ細かい仕上がりです。 20年以上にわたりアマのエノロゴ（醸造担当者）を務めてきたマルコ・パランティ氏は、その業績からキャンティ・クラシコ協会の会長も務めています。 “ヴィネート・ラ・カズッチャ”についてワイナート誌より抜粋 サンジョヴェーゼ主体、メルロー少々。標高480～526mの畑は石灰粘土質の土壌で、谷の出口に位置し、南西を向いている。64年と75年に植えられたサンジョヴェーゼは「非常にタンニンが強く、凝縮度が高く色が濃い」という性質をもつ。