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スーパー・タスカンブームが訪れるはるか以前から「サンジョヴェーゼ100％」を完成させていた、ご存知「モンテヴェルティーネ」。 サンジョヴェーゼという葡萄品種の個性と可能性、美学を一つに集約したこのワインが、今のイタリアワインの歴史を変えた、といっても過言ではない。 醸造を担当するのはイタリアが誇るサンジョヴェーゼの達人、ジュリオ・ガンベッリ。セルジオ・マネッティとは旧知の仲でモンテヴェルティネ創業時から携わってきました。モンテヴェルティネでは造り手の人間性がそのまま表現されたかのような、研ぎ澄まされた美しいワインが生み出されています。 「キャンティ・クラシコのエリアにあって、キャンティ・クラシコを造っていないのはおそらく私たちだけでしょう。自分たちはずっとサンジョヴェーゼを信じてやってきた。ペルゴレ・トルテを開けるということは、トスカーナの歴史を振り返るということだ。」 ヒュー・ジョンソン氏はモンテヴェルティーネについて、「ラッダにある葡萄園。1970年代及び1980年代にトスカーナワインの復興を先頭に立って進めてきた。 IGTのレ・ペルゴーレ・トルテはサンジョベーゼを使って小さな樽で熟成させたもので先駆的な一例。」 レ・ペルゴーレ・トルテを生み出すテロワールについて、マルティーノ　マネッティさんは言う。「ここは、キャンティ・クラシコの中でも最も冷涼な場所で たとえば、パンザノよりも2週間も遅い収穫です。畑の上部で標高440メートルという高さもさることながらヴァル・ディ・ぺザという谷に 面した場所で強い風が吹くためより涼しくなります。」 2.3ha（わずか）のレ　ぺルゴール　トルテ畑は北西向きのスロープであり木立に囲まれて日照時間も長くはない。 また土壌は緻密で堅牢なワインを生むアルベレーゼが３分の２を占める。 このような土地から生まれるレ・ペルゴーレ・トルテの魅力とは何よりも繊細でフローラルかつミネラリーな香りであり、タイトなタンニンと酸であり、 緻密な味わいであり、大きさよりも奥行きに訴える点である。 その独特の硬質さは決してわかりやすい性質ではないがサンジョベーゼ全体を俯瞰するとこれがまさにキャンティー地区それも特にラッダのサンジョヴェーゼの典型的な美学を体現しているということに気づくであろう。ワイナート16号より。	レ・ペルゴーレ・トルテ 2007年 モンテヴェルティーネ 年産わずか2000ケースのスーパートスカンのずっと前1977年に造られ始めたこのワイン。造り手は今も変わらずジュリオ　ガベッリ氏、温度管理もせずに醗酵をおこなっていること自体に驚かされる。デジタル醸造ではなく自分の鼻と舌ですべてを決める。そういう醸造家の最後の生き残りと言われています。 洗練された酒質と優しさを兼ね備えた強さのある酸味が特徴です。鮮やかな輝く果実のある甘味が感じられます。 2007年はパーカーポイント96点、ワインスペクテイター93点、インターナショナルワインセラー96点。 ガンベロ・ロッソ誌2011年度版で最高評価のトレ・ヴィッキエーリ、ドゥエミラヴィーニ誌2011年度版でも最高評価のチンクエ・グラッポリ。エスプレッソ・ガイド誌2011年度版でも最高評価のチンクエ・ボッティリエ、更には19.5点という類をみない高評価。