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このメリーニ社の特筆すべき功績は、キアンティ地方に初めて「単一畑」（クリュ）の概念を持ち込み、実践したことです。それによって、全キアンティ・クラッシコの現在の名声の基礎が作られたのです。 また、1860年はキアンティの歴史において忘れがたい年となりました。ラボレル・メリーニはガラス職人のパオロ・カッライと協力して、コルクの圧力に負けないようネック部を補強し、輸送に耐えられるようワラで巻いた特殊なガラス瓶を作り出しました。こうして外国への輸出が初めて可能になったのです。「フィアスコ・ボトル」（こもかぶり瓶）として世界中で知られる、キアンティ特有のボトルはこのメリーニ社で生まれたのです。まさにキアンティを代表するワインメーカーです。 現在170ヘクタールの自社畑をもち、年間700万本の生産力をもつメリーニ社。GIV（グルッポ・イタリアーノ・ヴィーニ）に属し、安定した資本力をもって今も常に技術革新に取り組んでいます。「高品質ワインを少量造るのはさして難しいことではない。高品質なものを安定供給させることのほうがよほど困難である。」それを実現させているのが、キアンティのリーディング・ワイナリー、メリーニなのです。（醸造責任者：マルコ・ガレアッツォ）	イ・コルトリ 2016年 ファットリエ・メリーニ社 “コルトリ”はイタリア語のCOLTRARE(鍬で耕す)から由来。土壌、地勢、気候に恵まれ古い歴史を持つ畑のブドウの一部をマセラシオンカルボニックさせた明るく、繊細で、フルーティーな赤ワインです。70％を伝統的な赤ワインの製法で、完熟ブドウを選んだ残りの30％はモストに浸漬させ、ステンレスタンクで1週間マセラシオンカルボニックを行います。2つのワインをアッセンブラージュした後、ステンレスタンクで熟成します。 紫色を帯びたルビー色。ワインらしいブーケに、香り高く、完熟したベリーとアイリス、スミレが感じられます。まろやかでエレガント。バランスが良く、フルーティ。余韻には、ブラックベリーとラズベリーのアロマが広がります。