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今日のモリスファームズを築き上げた現当主ジュリオ　パレンティーニ（写真左）の父アドルフォの業績は計り知れません。それまでの質より量のワイン造りから、品質重視のワイン造りへと方向転換を図りました。そして、様々な改革や従業員のマインドを変えていく（収量制限、作業のタイミングなど）ことに非常な労力を使いました。 また1988年に、コンサルタントとしてアッティリオ　パーリを迎えたことも転機となりました。当時は、ワインメーカーがおらず、アドルフォは独学でワイン造りを行っていたため、ヴィンテージによって品質のばらつきがありました。パーリの助言によりグリーンハーベストや新しい醸造技術の導入、当時まだ珍しかったフレンチオーク樽での熟成など様々な改革を行いました。その結果、毎年安定した良いワインが出来るようになり、またアッヴォルトーレが生み出されました。 モレッリーノ　ディ　スカンサーノが、'07年からD.O.C.G.に格上げされたのは、モリスファームズと他の2つの生産者によるもの、と高く評価されています。イタリアでも「モレッリーノと言えばモリスファームズ」と名前を挙げられるほどです。	モレッリーノ・ディ・スカンサーノ 2016年 モリスファームズ 畑は元々は海底で、土壌はわずかに酸性で、砂質です。畑の向きは北西です。フリーランジュースと0.5バールでプレスしたジュースを使っています。27度に温度管理したステンレスタンクで発酵。15日間のマセラシオンの期間には1日に2回、ポンピングオーバーを行います。樽は使用せず、ステンレスタンクで4ヶ月熟成させた後、瓶詰めし、出荷まで2ヶ月瓶熟させています。明るいルビーレッド、豊かなフルーツの香りがあります。フレッシュで調和のとれた味わいです。