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イタリア・シチリア島の北西部に位置するエトナ火山。未だ火山活動を続けるこの山の斜面でワイン造りを始めた人間がいる。イタリア・トスカーナの鬼才、アンドレア・フランケッティ氏である。イタリアワインの中でもトップクラスの名声を獲得しながらも、そのポテンシャルに惹かれ、このエトナ火山でのワイン造りに挑んだ。 昔は低価格のバルクワインを生産していたこの地を訪れたフランケッティ氏は、この場所のポテンシャルに心を奪われた。 その場所とはそびえ立つエトナ火山の北斜面、標高1000mを越える場所にある。火山灰と溶岩が風化し粉末化した土壌はミネラルを豊富に含み、そこには樹齢80年という、古木のネレッロ・マスカレーゼが広がる。しっかり根ざしたブドウ樹は、地中深くから養分を十分に取り込み、シチーリアの豊かな日照と、エトナ山頂3000mから吹き降ろす冷たい風により、ブドウの実はゆっくりと成長を遂げる。 日差しは暑くとも、8月でさえ午後は肌寒く感じるほどの特殊な気候を有するこの地では、豊かなアロマとアントシアニン、酸が育まれるのである。収穫ができるのはなんと11月。ブドウの樹がそれほどの時間をかけて育てたブドウには、まさにエトナのテロワールが凝縮しているのである。	フランケッティ 2009年 パッソピッシャーロ 現在でも火山活動を続けるシチーリア島エトナ火山。パソピッシャーロはこの地で傑作のごとく美しくエレガントな風味に富んだ上質のワインを造り上げています。イタリアワイン界では鬼才と称されるフランケッティ氏。彼が手がけるワインの新ヴィンテージ。 The 2009 Franchetti is another stunning wine. The blend is Cesanese d'Affile (80%) and Petit Verdot (20%) that are the result of massal selections from Lazio and Franchetti's own Tenuta di Trinoro respectively. It is a fabulously ripe, exotic wine that envelops the palate with layers of dark fruit. Refined tannins support the fruit, while intense inner perfume adds sweetness and elegance, especially on the layered finish. Anticipated maturity 2017-2029. This is another set of fabulous wines from Andrea Franchetti. This year Franchetti has changed the labels of his single-contrada Nerello Mascaleses, which now only bear the first letter of their respective contradas on the front label. The back labels list the full information of each vineyard site. As good as the 2009s Nerellos are, I see less of a difference among the bottlings than in 2008.