現在は存在せず、Carl Loewen（2015年のProweinで当店オーナーも長時間歓談したモーゼルのエステイト）が継続しています。オーナーのブルーノ・シュミットは大変高齢になり、彼の息子はプロのミュージシャンでその道を続けたいと思っていた。後継者が問題になっていたが、最も好ましい方法で解決されました。カール・シュミット・ワグナーを我々のヒーロー、カール・ロエベンに賃貸し、彼はその名前を残したままワイナリーを継続する事になりました。カール・シュミットとロエベンのワインは別々に醸造され、双方のオーナーはシュミットが可能な限り一緒に働き続けます。

ヘレンベルグが19世紀初期、世界初のワイン畑の格付がプロイセン政府によって行われた時に、カテゴリA（ベスト）と認定されていたのは興味深いことです。その格付の目的は税額評価の為です。スチュアート・ピゴが畑の地図として発刊したオリジナルの書類は最新のベスト優良畑とそっくりな事は注目すべきことです。ここは知られざるヒーローの造り手。しかし2001年に状況が変わり、スパイシーでクラシックなワインは世に認められた。樹齢111年（今では120年）の6000本の接ぎ木されていないブドウの樹から造られる、モーゼル中でベストカビネット2～3の内のひとつ。

シュミットのワインはオールドスタイル、大樽発酵でオリも残る。ワインの味わいは開いており、余韻が長く続く。ワインは素晴らしくライム、甘草の香りを表現しており、ほとんどサッサフラス（薬用菓子用の香料）、少しユルツィガーヴェルツガルテンに似ており、両者ともに赤い粘土、砂岩が混じる粘土岩の土壌。

ロンギッヒャー マクシミナー ヘレンベルグ リースリング カビネット 1982年 カール・シュミット・ワグナー

日本では非常に珍しいロンギュイッハーのマクシミナー・ヘーレンベルグ畑。は35年近くを経て円熟味を帯び、ワインはライムや甘草の素晴らしい香りを表現。そのほとんどがサッサフラス（薬用・お菓子用の香料）を示します。赤い粘土、砂岩が混じる粘板岩の土壌である、ユルツィガー・ヴェルツガルテンに似た辛口白ワイン。。