フランスを代表する映画スターで世界的に有名なジェラール・ドパルデューは、高品質ワインをいくつも生産しているワイン生産者でもあります。彼は、1948年12月27日、フランス中部アンドル県のシャトールーで、6人の子供を持つ家族の下に生まれ、14歳の時には化粧石けんの販売を行っていました。その後海水浴場で働き、再びシャトールーに戻って印刷所で働き始めるまで、ヨーロッパ中を旅して回っていました。16歳でパリに出た彼は、俳優になりたい、という内なる熱情に気がつき、ジャン-ローラン・コシェが主催する演劇コースに入門し、その素晴らしい才能から舞台で認められました。映画界へは1965年、短編に出演し同年アニェス・ヴェルダ監督に見出されて、クリスマス・キャロルで長編デビューを果たしたのです。その後の活躍は目覚しく、世界的に知られた大スターとなりました。そんな彼が、ロワールでワインの生産を始めてからすでに10年以上がたち、現在では俳優業と同じくらい世界が注目する素晴らしいワインを産出する造り手となったのです。

ジェラール・ドゥパルデューがワインを造るきっかけとなったのはシャトー・パプ・クレマンの現オーナーのベルナール・マグレと、個人的に親しい仲であったので、その縁が元となりました。シャトー・パプ・クレマンは、グラーヴに位置しグラン・クリュ・クラッセの高品質なワインを生産する優れた造り手です。シャトーの歴史は13世紀にまでさかのぼり、ボルドーで最も古いシャトーの一つだといわれています。現在のオーナー、ベルナール・マグレは、歴史と伝統を生かしながら、最新技術を次々と取り入れてこだわりあるワイン造りを行っています。低収量で育てられたぶどうは手摘みで収穫、さらに実を一粒一粒果梗から手ではずしながら丹念により分け、最高の状態のぶどうの実のみを厳選するという手の込んだ作業を行っています。またヨーロッパ、アフリカ、アメリカなど世界中に、32ものワイナリーを所有し、さまざまなタイプのワインを造っています。それら数多くの経験と挑戦が元となり、膨大な量のデーターとなって彼のワイン造りに生かされているのです。また、シャトー・パプ・クレマンでは、世界的に有名なワイン醸造家ミシェル・ロランをコンサルタントに置いて、最高の発酵技術を駆使し、いまやグラン・クリュにも匹敵する高品質なワインを造り出しています。それでもベルナール・マグレは、ぶどうの育て方や選択法はさらに改良の余地があると思っています。これには和食に通じるコンセプトがあり、繊細な料理には自然で状態の良い新鮮な素材が必要なのと同じく、よく熟し、状態の良いぶどうを丁寧に選ぶ事で、さらに素晴らしいワイン造りにはげんでいるのです。

その 素晴らしいワイン造りをベルナール・マグレから教授されたジェラール・ドゥパルデューのワインは、今や世界でも注目を集めるワインとなっています。 ベルナール・マグレがもたらすさまざまな経験や最高の技術と、世界的な俳優であるジェラール・ドゥパルデューの芸術的なセンスが合わさって、ほかに類を見ない素晴らしい出来のワインとなっている からです。世界のワインを知り尽くしたロバートパーカーが高得点を与えるなどその見事なまでの素晴らしい品質は実証済みです。これらの注目から今や手に入れるのも難しくなりつつあるワインで、期待を裏切らない素晴らしい味わいを堪能できることは間違いないでしょう。

マ・ヴェリテ 2004年 ジェラール・ドゥパルデュー＆ベルナール・マグレ

サン・スーラン・ドゥ・カドゥルヌの粘土石灰質土壌のわずか2haの畑。メルロ75％にカベルネ・ソーヴィニヨン25％を手摘みで何回にも分けて最高の状態で収穫し、さらに粒選りで選果。ベルナール・マグレがもたらすさまざまな経験や最高の技術とドゥパルデューの芸術的なセンスが合わさって類を見ない素晴らしい出来のワインになりました。

ブラックベリーや甘草のアロマに、オークやハーブのニュアンス、きれいにまとまった酸と良質なタンニン。

パーカー氏は「この興味をそそる傑作をアメリカのワイン好きが手に入れられるようにしてくれることを望む」と、このワインの入手困難さについてコメントしています。