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ハーベイ社は1796年、イギリス人、ウィリアム・ベリーによって設立されました。1815年にトマス・アーチが共同経営者として参加、このアーチ家の女性とトーマス・ハーベイが結婚、2人の間にジョン・ハーベイ1世が生まれました。彼は1822年、伯父アーチのワイン・ビジネスの見習いとなり50年勤めたあとで「ジョン・ハーベイアンドサンズ」と社名を変えました。 ハーベイ社といえばすぐさまシェリーとくるのですが、このシェリーの呼び方は、その生まれ故郷のヘレスが英語風に訛りシェリスになり、さらにシェリーという道筋をたどったようです。スペインのワイン(ヘレス)はイギリスに渡って、イギリスのワイン(シェリー)に変身したわけです。イギリス人はスペインのシェリーの最大の顧客であるばかりではなく、今日のシェリーの風味を完成させて、自国のみならず世界中にシェリーを再輸出して今日の人気をつくり上げたのです。 ハーベイ社も、ほぼ200年も前からヘレス・デ・ラ・フロンテラにハーベイボディガス(ワイナリー)を経営し、ヘレスで磨き上げたシェリーを英国のブリストルに運び、再輸出するシステムをとってきましたが、現在は一層の品質向上を図るために生産本拠をスペインに移し、直接、世界に向けてその製品を送り出しています。 ハーベイ社は今日に至るまで、常に圧倒的なシェアを誇り続けてきた名門ですが、その目覚しい伝統に安住せず、近代的な醸造技術の優れた点を伝統技術の中に巧みに融合させて、優れて安定したシェリーをつくる技術を開発、現在のシェリー業界の革新のリーダーシップをとっています。	ハーベイ シェリー・ブリストル・クリーム 17.5％ 750ml 英国の歴史ある港町ブリストルには2つの職人芸が伝わっています。ひとつはスペイン産シェリーを美しく磨き上げる技。もうひとつは18世紀から深みのあるブリストル・ブルーのガラス工芸。この2つの伝統美がひとつに結ばれた甘口シェリーの芸術品です。酒名は「クリームのようになめらか」に由来します(1860年代初頭に同地で誕生)。